パーカー、トレーナー、ジョガーパンツ…。
日常着の定番 スウェット素材(裏毛・裏起毛)ですが、
実は“種類ごとに暖かさ・厚み・伸縮性・用途”が全く違います。
アパレル歴20年の元店長として、
スウェットの種類・違い・選び方をわかりやすくまとめます。
スウェット素材の種類と違いまとめ【元アパレル店長が徹底解説】
スウェット素材の種類一覧
まず、スウェット素材は大きく以下の3種類に分かれます。
- 裏毛(ループ)スウェット
- 裏起毛スウェット
- ダンボールニット(スウェット見え素材)
さらに、編み方・厚み(オンス)・糸の種類でも特徴が変わります。
スウェット素材の違いまとめ【比較表】
| 種類 | 特徴 | 暖かさ | 厚み | 季節 | 向いている服 |
|---|---|---|---|---|---|
| 裏毛(ループ) | 内側がタオルのループ状 | ○ | 中厚手 | 春・秋・冬 | パーカー・トレーナー |
| 裏起毛 | 裏毛を起毛させたふわふわ生地 | ◎ | 厚い | 主に冬 | 防寒スウェット |
| ダンボールニット | 空気層がある軽い素材 | ○ | 中厚手〜厚手 | オールシーズン可 | キレイめスウェット |
① 裏毛(ループ)スウェット
特徴
- 裏が輪っか状(パイル)
- 肌あたりが優しい
- 吸水性が高い
- オールシーズン着られる万能スウェット
向いているアイテム
- パーカー
- トレーナー
- スウェットパンツ
メリット
- 蒸れにくい
- 長く着やすい
- 部屋着〜外出まで対応
デメリット
- 冬は寒い
- 毛玉が出やすい(摩擦に弱い)
\毛玉に関しては下の記事もオススメです/
② 裏起毛スウェット(フリース寄りの暖かさ)
特徴
- 裏毛をブラッシングして起毛させた素材
- フワッと柔らかく、保温性が高い
向いているアイテム
- 冬パーカー
- 裏起毛スウェットパンツ
- 防寒系ルームウェア
メリット
- とても暖かい
- 肌触りが柔らかい
デメリット
- 春秋には暑い
- 洗濯で毛玉が出やすい
- 静電気が起きやすい
③ ダンボールニット(スウェット見え・キレイめ)
特徴
- 生地の間に空気層がある“ダンボール構造”
- ハリ感があり、キレイめに見える
- 重くないのに暖かい高機能素材
向いているアイテム
- キレイめパーカー
- 大人スウェット
- フレアパンツ
- セットアップ
メリット
- 軽い
- シワになりにくい
- スウェットより上品に見える
デメリット
- 通気性はやや劣る
- 夏は暑い場合がある
スウェット選びで失敗しないポイント
1. 目的に合わせて素材を選ぶ
- 部屋着・普段着 → 裏毛
- 冬の防寒 → 裏起毛
- オフィス・外出向け → ダンボールニット
2. オンス(生地の厚さ)を見る
スウェットは“オンス”表記がある。
✅目安
- 9〜10oz → 普通
- 11oz以上 → 厚手(しっかり系)
3. 裏起毛は毛玉リスク高め
→ 裏返し洗い・ネット必須。
4. ダンボールニットは素材配合が重要
- ポリエステル率が高め → シワになりにくい
- 綿が多い → 通気性が良い
スウェット素材に関するよくあるトラブルと対策
■ 毛玉
→ 裏返し洗い+ネット
→ 摩擦の多いバッグは注意
■ 伸び
→ 吊り干しより“平干し”が安全
■ 静電気
→ 裏起毛は柔軟剤必須
→ 静電気スプレー使用も有効
まとめ:スウェットは“種類で目的が変わる”万能素材
- 裏毛:オールシーズン、普段着
- 裏起毛:冬向け、防寒最強
- ダンボールニット:キレイめ、軽い&暖かい
スウェット=全部同じ ではなく、
用途に合わせて選ぶのが賢い選び方です。




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