「買った時は柔らかかったのにゴワつく…」
「洗濯後に生地が硬くなる」
「着心地が悪くなる」
この“ゴワつき”は、生地の繊維が
摩擦・乾燥・熱・洗剤残りなどで硬化した状態です。
元アパレル店長として、
素材別の原因と、今日からできる解決策をわかりやすくまとめます。
服がゴワつく原因と解決策【元アパレル店長が徹底解説】
服がゴワつく原因一覧
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 洗濯で繊維がこすれる | 摩擦で表面が硬化 |
| 洗剤残り | 繊維が固まってゴワゴワ |
| 柔軟剤の使いすぎ | 逆に硬くなる場合も |
| 乾燥不足 | 空気を含まず固くなる |
| 素材の劣化 | アクリル・綿はゴワつきやすい |
| 乾燥機の熱 | 繊維が縮み硬化しやすい |
1. 洗濯で繊維が“摩耗”してゴワつく
洗濯は「汚れを落とす行為」ですが、
同時に繊維同士が強く擦れて硬くなる負担がかかります。
✔ 対策
- 洗濯ネットに必ず入れる
- 摩擦に弱い服は単独洗い
- 服を裏返して洗う(表面のダメージ軽減)
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2. 洗剤の残留がゴワつきの大きな原因
洗剤が生地に残ると、
- → 水分を吸いにくくなる
- → 表面が硬化
- → “ゴワゴワした質感”になる
✔ 対策
- 洗剤は規定量より“少なめ”でOK
- ドラム式は特に洗剤残りしやすい
- 気になる服はすすぎ回数を1回増やす
3. 柔軟剤の使い過ぎも逆効果
「柔らかくなる=多く入れた方が良い」ではなく、
入れすぎると繊維が油膜で重くなり、固まることがあります。
✔ 正しい使い方
- 柔軟剤は規定量のみ
- ゴワつきが強い時は一度“柔軟剤なし”で洗う
- タオルは柔軟剤NG(吸水性が落ちる)
4. 天日干しの“直射日光”が繊維を硬くする
強い紫外線は繊維を乾燥させ、
- → 表面がカサつき
- → ゴワつきの原因になる。
✔ 対策
- 日陰干し
- 風が通る場所
- 乾燥機は極力避ける(特に綿・ウール)
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5. 素材ごとの“ゴワつく理由”
■ コットン(綿)
乾燥で繊維が締まりやすく固くなる。
■ ウール
摩擦で毛羽立ち → ゴワつく。
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■ アクリル
安価だが劣化しやすく、洗濯を繰り返すと硬くなる。
■ ポリエステル
硬くはなりにくいが、
静電気でゴワつきを感じる場合がある。
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6. 今日からできる“ゴワつき改善テクニック”
① スチーマーを当てる(最強)
繊維に水分を戻し、
一気にふんわり復活。
② 柔軟剤なしで一度洗い直す
柔軟剤の油膜が原因なら改善する。
③ おしゃれ着洗剤で優しく洗う
中性洗剤は繊維を傷めないためゴワつき改善に◎。
④ ぬるま湯に“お酢”を少量入れてつけ置き
お酢は残留物を落とし、柔らかさを取り戻す効果あり。
※色落ちしないか先に目立たない場所でテスト必須。
⑤ タンブラー乾燥を避ける
- 熱で縮む → ゴワつく。
- 自然乾燥・日陰干しがベスト。
7. NG行動(これをすると悪化しやすい)
× 直射日光でガンガン干す
繊維が硬化。
× 洗剤を大量に入れる
生地に残り逆にゴワつく。
× 熱風の乾燥機
綿・ウールは特に硬くなる。
× 毎回柔軟剤を大量使用
油膜で重くなり、肌触りが悪化。
まとめ:服のゴワつきは“洗濯と乾燥”でほぼ決まる
✅今日からできる改善策
- 洗濯ネットを使う
- 裏返して洗う
- 洗剤は少なめ
- 日陰干し
- スチーマーで復活
- 柔軟剤の量を見直す
正しいケアをすれば、
“お気に入りの服が長持ちして、着心地まで変わります。”








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