冬コートは、
- バッグの肩掛け
- 腕の振り
- 電車・車の座席との摩擦
など、日常的に強い摩擦を受けています。
毛玉の正体は
繊維が絡まり、丸まって表面に出てきたもの(ピリング)。
この記事では、元アパレル店長として
「毛玉ができる原因 → 防ぐ方法 → 素材別ケア」まで徹底解説します。
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コートの毛玉を防ぐ方法まとめ【元アパレル店長が徹底解説】
毛玉ができやすい素材・できにくい素材【一覧表】
| 素材 | 毛玉の出来やすさ | 理由 |
|---|---|---|
| アクリル | 非常に高い | 合成繊維で摩擦が強く起きる |
| ポリエステル | 高い | 表面が摩擦に弱い |
| ウール(一般) | 中 | 天然繊維で毛羽立ちやすい |
| カシミヤ | やや高い | 繊細で摩擦に弱い |
| ナイロン | 中〜低 | 強度は高いが一部は毛玉化 |
| ウール×化繊混 | 高い | 異素材摩擦でピリングが起きる |
1. コートの毛玉を防ぐための“最重要ポイント”
① バッグの肩紐を同じ肩にかけ続けない
コートの毛玉の80%はバッグ摩擦が原因。
- 左肩ばかりにかける → 左側だけ毛玉
- 斜めがけバッグは特に摩擦が強い
✅対策
- 手持ちに変える
- バッグの位置を定期的に変える
- 摩擦が強いチェーンバッグは避ける
② 座るときの摩擦を減らす
電車・オフィス椅子・車のシートで
背中や腰に毛玉ができやすい。
✅対策
- コートの裾を軽く持ち上げて座る
- 厚手のニットを下に着すぎない(摩擦増加)
③ 連続着用しない
ニット同様、休ませることが最大のケア。
ウールコートは
“1日着たら1〜2日休ませる”が理想。
繊維が回復し、摩耗を防げる。
2. 今日からできる毛玉防止テク(効果が高い順)
① 衣類スプレー(静電気防止タイプ)を使う
「静電気が起きる → ゴミ・埃が付着 → 摩擦が増え毛玉発生」
静電気防止スプレーは冬の必須アイテム。
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② コートのブラッシング(帰宅後30秒)
ウールコートはブラッシングで寿命が2倍と言われるほど重要。
✅【効果】
- 埃を落とす
- 毛並みを整える
- 摩擦を減らす
ブラシは“馬毛”の柔らかいものがおすすめ。
③ 素材に合った洗い方(or クリーニング)
間違った洗濯で毛玉が一気に悪化する。
- ウール100 → 家庭洗濯NG
- ウール混 → おしゃれ着洗剤で軽く洗える場合あり
- ポリエステルコート → 家で洗えるものも多い
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④ 毎日ポケットに手を入れない
地味ですが非常に重要。
ポケット周りは摩擦が集中するため毛玉ができやすい。
⑤ 脱ぐ時・着る時に“引っ張らない”
無意識に引っ張ると摩擦で毛玉が作られる。
3. 素材別:毛玉を防ぐコートの扱い方
■ ウールコート
- ブラッシングが必須
- 雨の日は避ける(繊維が膨張 → 摩擦増加)
- 摩擦が出やすい場所(袖・脇・腰)を重点的にケア
■ カシミヤコート
カシミヤは繊細なので、
毛玉ができやすいが、正しく扱えば最も長持ちする素材。
- とにかく摩擦を避ける
- バッグの肩掛けを控える
- 休ませながら着る
- ブラシは必須・力を入れない
■ ポリエステルコート
毛玉はできにくいが、
“部分的な摩擦(バッグ・椅子)で突然できる”ことがある。
- 表面がツルツルのタイプを選ぶ
- 摩擦部分のケアを重点的に
■ ダウンコート
素材全体は毛玉になりにくいが、
袖口のニット部分が毛玉になりがち。
- 表地は摩擦に強い
- 袖リブ部分だけは定期ケア
- ダウンは摩擦より“汚れ”が問題になりやすい
4. 毛玉ができてしまった場合の対処
✔ 毛玉取り器(電動)
最も綺麗に取れる。
ただし押し付けすぎると生地が薄くなるため注意。
✔ 毛玉取りブラシ
繊細なウール・カシミヤに向く。
表面を優しく整える。
✔ 小さなハサミで一つずつ切る
高価なコートの場合に最適。
生地を傷めず安全。
5. 毛玉ができにくいコートの選び方(購入前チェック)
① 表面が滑らかな素材
→ 毛羽立ちが少なく、摩擦に強い。
② ウール比率が高いもの
→ 高品質ウールは毛玉になりにくい。
③ 混率に注意
ウール×アクリルなどの異素材混は
摩擦が多く毛玉が出やすい。
まとめ:コートの毛玉を防ぐには“摩擦対策”が最優先
毛玉の原因は摩擦。
摩擦を減らす=毛玉ができない。
✅今日からできる対策
- バッグを毎回同じ肩にかけない
- 帰宅後30秒ブラッシング
- 静電気防止スプレー
- 連続着用を避ける
- 服を引っ張らない
素材を理解して扱うだけで、
お気に入りのコートを長く綺麗に着ることができます。







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