
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
ワンピース、ブラウス、スカート、インナー、結婚式ドレス…。
女性服で「上品さ」「華やかさ」を一気に出せる素材といえば「レース」です。
ただ、レースは見た目が可愛い反面、「引っかかりやすい」「ほつれやすい」「洗濯が怖い」「毛玉っぽくなる」など、扱いに不安がある人も多いですよね。
実際、レースは“織り・編み”で穴が空いた構造なので、摩擦や引っかかりに弱く、洗い方を間違えると一気に劣化することがあります。
逆に言えば、種類の違いを知って、洗濯・保管のコツを押さえれば長持ちします。
そこで本記事では、アパレル歴20年の筆者が「レース素材の特徴(メリット/デメリット)・主な種類・向いている服・洗濯方法・選び方・注意点と対策」まで、まとめてわかりやすく解説します。
- レース素材の特徴(通気性・透け感・強度など)が一覧で分かる
- レースのメリット・デメリットと、よくある失敗ポイント
- ケミカル/チュール/ラッセル/コードなど主な種類の違い
- レースに向いている服・向かない場面が分かる
- レースを長持ちさせる洗濯方法と注意点が分かる
尚、「忙しい方」や「ポイントだけを知りたい方」は、下の【目次】から本文内の各項目へ簡単に進めるので、タップしてみてください。
レース素材の特徴まとめ【一覧表】

レースは「華やか」だけでなく、透け感・軽さ・立体感など独特の魅力があります。
まずはレース素材の特徴を一覧で整理していきましょう。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 華やか・フェミニン。装飾性が高い。 |
| 通気性 | とても良い(穴が多いため)。 |
| 伸縮性 | 種類により大きく異なる。 |
| 強度 | 引っかかり・破れに弱い。 |
| 透け感 | とても高い。下に着る物が重要。 |
| 洗濯 | 手洗い or ネット推奨。 |
一覧で見ると、レースは見た目の強みが大きい一方で、引っかかり・ほつれ・洗濯ダメージなどの弱点もあります。
ここからは「メリット・デメリット」→「種類」→「洗い方」→「選び方」の順で、失敗しないポイントをまとめます。
レースのメリット
上の表と重複する箇所もありますが、まず先に「どんな良さがあって、どんな服に向くか」を見やすく整理しておきます。
| メリット | 具体的にどう良い? | 向いているアイテム例 |
|---|---|---|
| 華やかで女性らしい | 装飾性が高く、1点で上品・きれいめに見せやすい | ドレス/ブラウス/スカート |
| 通気性が良い | 穴のある構造で空気が通りやすく、蒸れにくい | 夏のトップス/インナー重ね着 |
| 重ね着と相性が良い | インナー色で印象が変わり、着こなしの幅が広い | レーストップス/レースインナー |
このあと、各メリットの「理由」と「活かし方」を順番に解説します。
1. 華やかで女性らしいデザイン
唯一無二の“装飾性の高さ”が特徴。
特にドレス・オフィスカジュアル・フェミニン系に多用されます。
2. 通気性が抜群
穴が多い構造のため、通気性が非常に良い。
夏でも快適に着られる。
3. 重ね着と相性が良い
インナーのカラーで表情が変わるため、着こなしの幅が広い。
レースのデメリット
レースの弱点は“素材が悪い”というより、構造上「摩擦・引っかかり・洗濯」でダメージを受けやすい点にあります。
先に「起きやすいトラブル」と「対策」を一覧で押さえていきましょう。
| デメリット | 起きやすいこと | 起きやすい場面 |
|---|---|---|
| 引っかかりやすい | 糸が飛び出る/ループが伸びる | バッグ金具・アクセ・爪/洗濯中の絡み |
| ほつれ・破れが起きやすい | 縫い目から裂ける/穴が広がる | 脇・袖・裾など負荷がかかる場所 |
| 毛羽立ち・毛玉っぽく見える | 擦れる部分が白っぽくなる | 袖・脇・座面/バッグが当たる部分 |
| 洗濯でヨレやすい(型崩れ) | 伸び・縮み・シワ固定 | 強い水流/長い脱水/干し方が雑 |
| 透けやすい | 下着・ラインが目立つ | 淡色/薄手/裏地なし |
1. 引っかかりやすく破れやすい
レースは穴が空いた構造なので、少しの突起でも糸が引っかかりやすい素材です。
一度糸が飛び出すと目立ちやすく、見た目の印象が落ちやすいのが困りポイント。引っかけを防ぐ具体策は、後半の「レース素材の注意点と対策」で解説します。
また、同じく“穴のある構造”の素材は、扱い方のコツがかなり共通するので、下の記事もあわせてご覧ください。
2. ほつれ・破れが起きやすい
引っかかりや摩擦が続くと、縫い目や端からほつれたり、穴が広がったりします。
特に脇・袖・裾など負荷がかかる場所は進行しやすいので、扱い方が重要になります。補修や予防のコツは「注意点と対策」でまとめます。
3. 毛羽立ち・毛玉っぽく見える
レースは凹凸があるため、擦れると表面が荒れやすく、白っぽく見えることがあります。
「毛玉ができた」というより、“表面が荒れて見える”タイプが多いのが特徴です。
摩擦を減らす洗い方は「正しい洗濯方法」で解説します。
4. 洗濯でヨレやすい(型崩れ)
強い水流・長い脱水はレースの天敵です。
ヨレやシワが固定されると戻しにくく、「洗濯しただけでくたびれた印象」になりやすいのがレースの難しさです。手順は「正しい洗濯方法」でテーブル通りに解説します。
5. 透けやすい
レースは透け感が魅力でもありますが、裏地がないと下着やラインが目立ちやすいです。
淡色や薄手は特に透けやすいので、着用シーンに合わせた選び方が必要になります。インナーや裏地の見極めは「レース素材の選び方」で解説します。
また、レースは“透けて見える前提”の素材なので、インナー選びの基本を押さえるだけで失敗が一気に減ります。
レース素材の主な種類
レースは種類によって、見た目だけでなく丈夫さ・伸びやすさ・洗濯耐性も変わります。
代表的なレースを一覧で把握しておくと、購入時の失敗が減ります。
| 種類 | 特徴 | 向いているアイテム |
|---|---|---|
| ラッセルレース | 比較的丈夫で扱いやすい/衣類に多い | トップス・ワンピース・ドレス |
| チュールレース | 透け感が強く繊細/引っかかり注意 | スカート・袖・ドレスの装飾 |
| ケミカルレース | 刺繍の立体感が強い/高級感 | 襟元・部分使い・ブラウス |
| リバーレース | 高級・繊細/華やかだがデリケート | フォーマル・高級ドレス |
ラッセルレース
衣類で一番よく見かけるタイプで、比較的丈夫。
日常使いしやすく、失敗が少ないのが強みです。
チュールレース
軽さと透け感が魅力ですが、かなり繊細。
アクセやバッグ金具で引っかけやすいので、扱いは慎重に。
ケミカルレース
刺繍の立体感が強く、部分使いで高級感が出ます。
襟元・袖口など“見せたい場所”と相性が良いです。
リバーレース
繊細で華やか、高級感も強い一方で扱いは難しめ。
普段よりフォーマル・特別なシーン向きです。
レース素材に向いている服
レースの魅力は、なんといっても上品さ・華やかさ・抜け感(透け感)です。
同じ服でも、レースが入るだけで「きれいめ」に寄せられるので、相性の良いアイテムを知っておくと使い勝手が上がります。
1)フォーマル・きれいめ(レースが一番活きる)
- 結婚式ドレス/オケージョンワンピース:上品で写真映えしやすい
- ブラウス:顔まわりが華やかになり、きちんと見えする
- スカート:シンプルなトップスでも“きれいめ感”が出る
2)部分使い(初心者でも失敗しにくい)
- 袖レース/襟レース:全身レースより引っかかりリスクが少ない
- インナー(レースタンク):首元・裾から少し見せるだけで印象が変わる
3)レース初心者が失敗しにくい選び方
- 日常使いなら ラッセルレースなど比較的丈夫なタイプが安心
- 透け感が強いものは、裏地やインナーが必要になるので 着用シーンで判断
- 摩擦が多い日(リュック・座り仕事)には、全レースより「部分レース」が扱いやすい
レースは「繊細」だからこそ、向いているアイテムを選ぶと満足度が上がります。
次は、長持ちさせるための洗濯と注意点を整理していきましょう。
レース素材の正しい洗濯方法
レースは「洗濯で一発で傷む」ことがあるので、基本は 摩擦を減らすのが最優先です。
まずは結論を下の表で押さえてから、本文で手順を補足します。
| やること | 狙い | ポイント |
|---|---|---|
| 裏返し+洗濯ネット | 引っかかり・摩擦を減らす | ループの飛び出し防止。必須 |
| 弱水流・短時間 | 型崩れ・毛羽立ち防止 | 「手洗いコース/ドライコース」推奨 |
| 脱水は短め | シワ・ヨレ防止 | 長い脱水はNG(30秒〜1分目安) |
| 干す前に形を整える | ヨレ・伸び防止 | レース部分を軽く整えてから干す |
ここからは、レースを傷めないための「洗う順番」と「干し方のコツ」を解説します。
1. 裏返し+洗濯ネット(必須)
レースはループや凹凸があるので、他の衣類に絡んだり、洗濯槽で擦れて傷みやすいです。
裏返してネットに入れると、表面が直接擦れにくくなり、糸の飛び出し・毛羽立ちが起きにくくなります。
洗濯のコツ
- できれば1枚ずつネットに入れる
- ファスナー・面ファスナー(マジックテープ)系は同時洗いを避ける
2. 弱水流・短時間(手洗い/ドライコース)
水流が強いほど、レースはヨレや破れのリスクが上がります。
洗濯機なら「手洗いコース」「ドライコース」など弱水流で短時間に。
汚れが強い場合は“強く回す”より、洗剤を適正量にして丁寧に落とす方が安全です。
3. 脱水は短め(30秒〜1分)
脱水を長くするとシワが固定され、ヨレた印象になりやすいです。
レースは「水気を飛ばしすぎない」方が形が整えやすいので、短め脱水が基本です。
4. 干す前に形を整える(陰干し)
脱水後に放置すると、シワが定着しやすくなります。
すぐに取り出し、レース部分・縫い目・端の形を軽く整えてから陰干ししましょう。
重みで伸びそうなアイテムは、平干しも検討すると型崩れしにくいです。
レース素材の選び方
同じレースでも、安っぽく見えるもの・長持ちするものの差は出ます。
買う前にチェックしやすいポイントを一覧で整理します。
| チェック項目 | 見るポイント | 良い傾向 |
|---|---|---|
| 糸の飛び出し | 引っかけ跡・ループの乱れ | 表面が整っていて飛び出しが少ない |
| 生地の張り・密度 | ペラい/頼りない | 適度なハリがあり、形が保てる |
| 縫製(縫い目) | レース端の処理 | 端処理が丁寧でチクチクしにくい |
| 裏地の有無 | 透け・引っかかり | 用途に合う裏地があると扱いやすい |
次は、レースでありがちな“やりがち失敗”を「注意点と対策」でまとめます。
1. 糸の飛び出し(表面の乱れ)
購入時点で飛び出しが多いものは、着用中にも引っかかりやすい傾向があります。
店頭なら表面を軽く見て、ループの乱れや引っかけ跡がないか確認しましょう。
2. 生地の張り・密度(ペラいレースは扱いが難しい)
ペラペラのレースは、形が保ちにくく、洗濯でヨレやすいです。
普段使いなら「適度にハリがある」「頼りなさが少ない」レースの方が扱いやすく、安っぽさも出にくいです。
3. 縫製(端の処理)
レースは端処理が雑だと、ほつれやすく、肌に当たってチクチクする原因にもなります。
縫い目がまっすぐで、端が丁寧に処理されているものほど安心です。
4. 裏地の有無(透け対策の難易度が変わる)
裏地があると、透けにくいだけでなく、レースが直接擦れにくくなり扱いやすいです。
逆に裏地なしは透け感を楽しめますが、インナー選びで悩みやすいので“用途に合わせて”選びましょう。
レース素材の注意点と対策
レースは「着る時」と「洗う時」に傷みやすいポイントが集中します。
よくある失敗を先に一覧で把握しておくと、長持ちしやすくなります。
| 注意点 | やりがち失敗 | 対策 |
|---|---|---|
| アクセ・バッグ金具 | 引っかけて糸が飛び出す | 着用前に金具チェック/持ち方注意 |
| 摩擦(袖・脇・座面) | 毛羽立ち・毛玉っぽくなる | 擦れやすい日は避ける/こまめにブラッシング |
| 洗濯機の直接洗い | 一発でヨレる・裂ける | ネット必須/弱水流・短時間 |
| 干し方 | 伸び・型崩れ | 形を整えて陰干し/平干しも検討 |
このあと、失敗を防ぐための具体的なコツを補足します。
アクセ・バッグ金具:糸飛び出しの最大原因
ネックレス留め具、バッグの金具、指輪の爪など、ちょっとした突起でレースは引っかかります。
着用前に引っかかりそうなものをチェックし、当たりやすい日は避けるのが一番確実です。
摩擦(袖・脇・座面):表面荒れが進みやすい
レースは擦れると白っぽく見えたり、毛玉っぽく見えやすくなります。
リュック・長時間のデスクワークなど摩擦が増える日は、全レースより部分レースの方が安心です。
洗濯機の直接洗い:一発でヨレる原因
ネットなしで回すと引っかかり・摩擦が増え、ダメージが一気に進みます。
「裏返し+ネット」「弱水流」「短時間」の3点は、最低限のルールとして徹底しましょう。
干し方:伸び・型崩れを防ぐ
脱水後に放置するとシワが定着しやすいので、すぐに形を整えて陰干し。
重みで伸びそうなアイテムは平干しが安全です。
まとめ:レースは“上品見え最強”。ただし摩擦と洗濯ダメージに注意
レース素材は、ワンピースやブラウスに取り入れるだけで 上品さ・華やかさを出せる、頼れる素材です。
透け感や立体感があるので、シンプルな服でも一気に雰囲気が変わります。
一方でレースは構造上、引っかかり・ほつれ・毛羽立ち(表面荒れ)が起きやすく、特に洗濯で摩擦を受けるとダメージが出やすいのが注意点です。
長持ちさせるコツはシンプルで、まずは次の3つを徹底すること。
- 裏返し+ネット(引っかかり・摩擦対策の基本)
- 弱水流・短時間(ヨレ・毛羽立ち・破れを防ぐ)
- 脱水短め+形を整えて陰干し(型崩れ防止)
また、購入時は「レースの種類(丈夫さ)」「糸の飛び出し」「縫製」「裏地」をチェックすると失敗が減ります。
レースは“可愛いけど難しい”素材に見えますが、ポイントさえ押さえれば ちゃんと長く楽しめる素材です。
この記事の一覧表を目安に、あなたの用途に合うレース選びとケアをしてみてください。





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