「シャツの襟だけ黄色い…」
「洗っても落ちない」
「買い替えしかないの?」
襟の黄ばみは、白Tシャツよりも落ちにくい“蓄積皮脂汚れ”が原因です。
普通の洗濯では絶対に取れません。
この記事ではアパレル歴20年の元店長が、
襟の黄ばみの正体・落ちない理由・素材別の最適な落とし方をわかりやすく解説します。
襟の黄ばみ原因と落とす対策【元アパレル店長が徹底解説】
襟の黄ばみの原因は“皮脂+汗+摩擦”
1. 首の皮脂・汗が繊維に擦りついて酸化する
襟は一日中、肌とこすれ続けています。
- 皮脂
- 汗
- ホコリ
- 日焼け止め・化粧品(女性)
これらが付着し、そのまま酸化 → 黄ばみ化。
2. 洗剤残りが“皮脂の膜”を作り、黄ばみが戻る
黄ばみが再発しやすいのは
洗剤や柔軟剤の膜が原因。
✅NG例
- 洗剤を入れすぎ
- すすぎ不足
- 柔軟剤を毎回多めに使う
これらは“皮脂を吸着しやすい環境”を作ります。
3. コットン素材は汗を吸いやすい
シャツ・白Tの素材で最も多いコットンは、
吸水性が高く 皮脂・汗が奥に残りやすい。
そのため襟だけ黄ばむことが多いです。
4. 洗濯後、すぐに干さず放置してしまう
水分+皮脂+空気
→ 酸化が急速に進む
「洗濯後に放置」は襟の黄ばみが最も進む行為です。
【完全版】襟の黄ばみを落とす方法
以下は“黄ばみ度別”の対処法です。
▼ 軽い黄ばみに(でき始め)
1. 食器用洗剤+重曹のW使い
皮脂汚れに最も強い組み合わせ。
✅手順
- 食器用洗剤を黄ばみに塗る
- 上から重曹をかける
- 指で軽くもみ込む
- 15分置く
- 洗濯機へ
短時間で効果が実感できます。
▼ 中度の黄ばみに(数ヶ月の蓄積)
2. 酸素系漂白剤(オキシ系)つけ置き
白Tでも使った方法ですが、襟にも最強です。
✅手順
- 40〜50℃のお湯に酸素系漂白剤を溶かす
- 30〜60分つけ置き
- そのまま洗濯機へ
※素材を傷めにくいので安心
▼ ガンコな黄ばみに(半年以上放置)
3. 過炭酸ナトリウムで“襟専用つけ置き”
襟汚れ専用のプロ級ケア。
✅効果
- 酸化皮脂の分解力が非常に強い
- デオドラント汚れにも効く
手順は酸素系漂白剤と同じですが、
効果は段違い。
▼ 古い頑固黄ばみに(諦めかけた衣類)
4. 煮洗い(綿・麻のみOK)
✅手順
- 60〜70℃のお湯を鍋に用意
- 酸素系漂白剤+重曹を溶かす
- 10〜15分煮る
- 冷まして洗濯
✅注意
- ポリエステル・化繊はNG
- 色物は色落ちの可能性あり
襟の黄ばみを“再発させない”予防策
1. 直接肌に触れる部分にパウダーを使う
皮脂のベタつきを抑え、黄ばみ予防に。
- ベビーパウダー
- 制汗パウダー
塗るだけで汚れ付着が減ります。
2. 襟の内側に“汗取りテープ”を貼る
ワイシャツや白Tに使える予防アイテム。
- 貼るだけ
- 汗が直接つかない
- 洗濯での劣化も防げる
3. 洗濯後は“すぐ干す”
これだけで黄ばみの進行が大幅に減ります。
4. 柔軟剤は半分に減らす
柔軟剤の膜が皮脂を吸着しやすくするため、
襟の黄ばみの原因になります。
→ 半量推奨。
襟の黄ばみ対策まとめ
✅原因
- 皮脂の酸化
- 洗剤残り
- コットンの吸水性
- 湿度・熱・摩擦
✅落とす方法
- 食器用洗剤+重曹
- 酸素系漂白剤
- 過炭酸ナトリウム
- 煮洗い(綿のみ)
✅予防
- 汗取りテープ
- パウダー
- 柔軟剤控えめ
- 洗濯後すぐ干す
襟の黄ばみは正しい手順でケアすれば
新品のように白く戻せます。



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