
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
「テレコ生地は普通のリブ生地と何が違うの?」
「洗濯したら首元や裾が伸びてしまわないか心配……」
「身体のラインを拾いやすそうで、上手に着られるか分からない」
このような疑問や悩みはありませんか?
テレコ生地は、表目と裏目を組み合わせて縦方向の畝をつくった伸縮性の高い編み地です。
身体に沿いやすく動きやすい一方で、「洗い方」や「干し方」を間違えると、伸び・縮み・型崩れなどが起こることがあります。

僕が店頭に立っていた頃も、「リブのような生地が伸びて戻らない」「洗ったら丈が短くなった」という相談を受けることがありました。
そこで本記事では、まず「テレコ生地の特徴・全体像」を整理したうえで、「起こりやすいトラブル」と「今日からできる対策」を分かりやすく解説していきます。
- テレコ生地の構造と特徴
- テレコ生地とリブ・フライスの関係
- よく使用されている洋服の種類
- 起こりやすい伸び・縮み・型崩れの原因
- 洗濯するときに確認したいポイント
- きれいな状態を保つための干し方と保管方法
テレコ生地とは?【縦畝と伸縮性が特徴の編み地】

そもそも「テレコ生地」を知っていますか?
冒頭でも簡単にお話ししましたが、「テレコ生地」とは、表目と裏目を規則的に配置し、表面に縦方向の畝が見えるように編まれたニット生地です。
まずは、テレコ生地の全体像を簡単に整理してみましょう。
| 項目 | テレコ生地の特徴 |
|---|---|
| 生地の分類 | 糸をループ状に編んだニット生地 |
| 編み地 | ゴム編み・リブ編みの一種 |
| 見た目 | 縦方向に連続する畝や筋がある |
| 伸び方 | 特に横方向へ伸びやすい |
| 主な風合い | やわらかい、身体になじみやすい |
| 主な用途 | タンクトップ、Tシャツ、カットソー、ワンピース、インナー、袖口、襟 |
| 使用される繊維 | 綿、ポリエステル、レーヨン、ウール、ポリウレタン混など |
| 注意点 | 混用率によって縮み・毛玉・劣化のしやすさが変わる |
このように、テレコは特定の「繊維・素材」を指す名称ではなく、主に生地の編み方や組織を示す言葉です。
テレコ生地はリブ編みの一種
テレコ生地は、広い意味ではリブ編みに分類される編み地です。
表目と裏目を交互に配置することで、表面に縦方向の畝が生まれ、畝と畝の間が開くように横へ伸びるため、身体の動きに合わせやすいことが特徴です。
呼び方の違いを整理
| 呼び方 | 一般的な意味 |
|---|---|
| リブ編み | 表目と裏目を組み合わせ、縦畝をつくる編み方の総称 |
| ゴム編み | リブ編みの別名として使われることが多い |
| フライス | 丸編み機で編まれるゴム編み生地を指すことが多い |
| テレコ | 表目と裏目を同数にしたものや、針抜きによって畝を強調した編み地を指すことが多い |
ただし、生地メーカーやアパレル企業によって、「テレコ・リブ・フライス」の使い分けには多少の違いがあります。
商品名に「テレコリブ」「針抜きテレコ」と記載される場合もあるため、名称だけで厳密に区別するより、実際の厚みや伸縮性、混用率を確認することが大切です。
1×1や2×2など畝の見え方に違いがある
テレコ生地には、編み目や針を配置する間隔によって、様々な種類があります。
例えば、表目と裏目を交互に並べる編み方のほか、編み針の一部を抜く「針抜き」によって、畝を強調した生地もあります。
主な違い
| 種類・呼び方 | 見た目の傾向 | 生地の印象 |
|---|---|---|
| 1×1リブ | 細かな縦畝 | なめらかで身体になじみやすい |
| 2×2リブ | やや太い縦畝 | 表情があり、カジュアルに見えやすい |
| 針抜きテレコ | 畝と溝がはっきり見える | 縦ラインが強調される |
| ワイドリブ | 太く目立つ畝 | 一枚着にも使いやすい |
| 細テレコ | 細く密な畝 | インナーや薄手トップス向き |
畝の太さだけでなく、糸の太さや編み目の密度によっても、厚みや透け感、伸び方は変わります。

僕自身、商品を確認する時も「テレコ」という表示だけで判断せず、生地を軽く横へ伸ばし、戻り方や透け方まで確認していました。
綿やポリウレタンなど複数の繊維が使われる
テレコ生地は編み地の名称なので、使用される繊維は商品によって異なります。
肌着や夏物には綿、形状を安定させたい商品には「ポリエステル」、伸縮性を高めたい商品には「ポリウレタン」が混紡されることがあります。
代表的な組み合わせを整理
| 混用素材 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 綿100% | 吸湿性があり、自然な肌触り | 洗濯で縮むことがある |
| 綿・ポリウレタン | 伸びやすく、身体にフィットする | 熱や経年でポリウレタンが劣化する |
| 綿・ポリエステル | 乾きやすく、形を保ちやすい | 摩擦で毛玉ができる場合がある |
| レーヨン混 | 落ち感があり、なめらか | 水や摩擦に注意が必要 |
| ウール混 | 保温性があり、秋冬向き | 縮みや虫食いに注意が必要 |
綿のテレコだから必ず洗濯機で洗える、ポリエステル混だから必ず丈夫とは限りません。
洗濯表示と混用率をセットで確認することが、失敗を防ぐ基本です。
伸縮性を加えるポリウレタンの特徴や、熱・経年による劣化について詳しく知りたい方はこちらも参考になります。
テレコ生地が使われやすい洋服
テレコ生地は、伸縮性と身体へのなじみやすさを生かし、様々な洋服に使われています。
特に多いアイテム
- タンクトップやキャミソール
- 長袖・半袖のカットソー
- インナーウェア
- フィット感のあるワンピース
- レギンスやルームウェア
- Tシャツやスウェットの襟・袖口
- ベビー服や子ども服
横方向へ伸びやすいため、着脱しやすく、身体を動かしたときの窮屈感を抑えられます。
一方で、薄手のものは身体のラインや下着の凹凸を拾いやすいため、着用時にはサイズ感と透け感の確認が必要です。
薄手で身体になじみやすい編み地の特徴を比較したい方は、スムース生地についての記事もあわせてご覧ください。
テレコ生地に起こりやすいトラブルと原因

テレコ生地は伸縮性に優れていますが、伸びやすい構造だからこそ起こるトラブルもあります。
まずは、代表的なトラブルを起こりやすい順に整理したので、下の表を確認してください。
| 番号 | 主なトラブル | 起こりやすい原因 |
|---|---|---|
| ① | 首元・裾・袖口が伸びる | 引っ張り、ハンガー干し、着用時の負荷 |
| ② | 洗濯後に縮む・丈が短くなる | 綿やレーヨンの収縮、温水、乾燥機 |
| ③ | 型崩れやねじれが起こる | 強い洗濯、長時間脱水、干し方の偏り |
| ④ | 毛玉・毛羽立ち・引っ掛けが生じる | 摩擦、畝の凹凸、粗い編み目 |
| ⑤ | 身体のラインや下着が目立つ | 生地の薄さ、横伸び、サイズ不足 |
ここからは、この5つのトラブルについて詳しく解説します。
① 首元・裾・袖口が伸びる
テレコ生地は、畝が開くように横方向へ伸びる構造です。
着用中は快適ですが、同じ方向へ強く引っ張られ続けると、編み目が広がったまま戻りにくくなることがあります。
| 起こりやすい状況 | 生地にかかる負担 |
|---|---|
| 襟を強く引っ張って着脱する | 首元だけが繰り返し横へ伸ばされる |
| 濡れた状態で細いハンガーに掛ける | 水分の重さが肩や襟に集中する |
| 裾を強く引っ張って整える | 裾の編み目が広がる |
| サイズが小さすぎる服を着る | 常に横方向へ強い張力がかかる |
| 袖口を何度もまくる | 一部分だけ伸ばされ続ける |
ポリウレタンが混紡されている生地は、伸びたあとに戻る力が高められています。
ただし、ポリウレタンは永久に伸縮性を保てるわけではなく、「高温・紫外線・汗・皮脂」などの影響を受けると、徐々に弾力が低下します。
伸びているか確認するポイント
- 襟ぐりが波打っている
- 裾が横に広がっている
- 袖口をまくっても落ちてくる
- 生地を伸ばしたあとに戻りにくい
- 表面の畝が部分的に広がっている
このような変化があれば、編み目や弾性繊維が弱っている可能性があります。

店頭でも、襟ぐりをハンガーへ通す際に強く引っ張ったことで、新品でも首元が波打ってしまうケースがありました。
首元や肩まわりのヨレが気になる場合は、襟や肩の形を整える方法も参考になります。
② 洗濯後に縮む・丈が短くなる
テレコ生地の縮みやすさは、編み方だけでなく、使われている繊維によって大きく変わります。
特に綿やレーヨン、ウールを含むものは、「水分・熱・摩擦」の影響で寸法が変化することがあります。
| 原因 | 起こりやすい変化 |
|---|---|
| 高温のお湯で洗う | 繊維や編み目が収縮する |
| 乾燥機を使用する | 熱と回転によって縮みが進む |
| 強い水流で洗う | 編み目が動き、寸法が変わる |
| 長時間洗濯する | 水分と摩擦の影響を受け続ける |
| 洗濯後に形を整えない | 縮んだ状態のまま乾燥する |
綿素材は、水分を含むと繊維が膨らみ、乾燥する過程で編み目が詰まることがあります。
また、乾燥機は短時間で乾かせる反面、熱と回転による負担が大きく、テレコ生地の縮みや型崩れにつながりやすい方法です。
縮みやすい商品を見分けるポイント
- 綿100%または天然繊維の割合が高い
- レーヨンやウールが含まれている
- 洗濯表示でタンブル乾燥が禁止されている
- 「洗濯後は形を整えて干す」と注意書きがある
- 身幅に対して丈が長い細身のデザイン
綿素材が水分や乾燥機の熱で縮む仕組みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
③ 型崩れやねじれが起こる
テレコ生地は柔軟性が高いため、洗濯中に強く引っ張られたり、乾燥時に重さが偏ったりすると、形が崩れることがあります。
特に薄手で丈の長い洋服は、濡れた状態で重くなり、「肩・裾・脇」などに負担が集中しやすくなります。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 身頃が斜めにねじれる | 洗濯中の絡まり、編み地や縫製の影響 |
| 肩が落ちる | 濡れた状態でハンガーに掛けた |
| 裾が波打つ | 強い脱水や引っ張り |
| 左右の丈が違って見える | 干すときに形を整えていない |
| 脇線が前後へずれる | 回転洗浄や乾燥によるねじれ |
ねじれは、お手入れだけでなく、生地の裁断や縫製、糸の撚りなどが影響する場合もあります。
長時間脱水に注意する
脱水時間が長いほど水分を減らせますが、生地が洗濯槽の壁に押しつけられる時間も長くなります。

テレコ生地は編み目が動きやすいため、必要以上の脱水はシワやねじれを強くする原因になります。
編み地のねじれや斜行が起こる仕組みをさらに知りたい方は、強撚糸についての記事も参考になります。
④ 毛玉・毛羽立ち・引っ掛けが生じる
テレコ生地の表面には、縦方向の畝と溝があります。
畝の高い部分はバッグやアウター、椅子などに触れやすく、摩擦が集中すると毛羽立ちや毛玉が生じることがあります。
| 部位 | 主な摩擦の原因 |
|---|---|
| 脇 | 腕と身頃が繰り返しこすれる |
| 腰・背中 | 椅子やバッグに接触する |
| 袖口 | 机やアウターの内側に触れる |
| 首元 | 髪やアクセサリーが当たる |
| 裾 | ボトムスやベルトとこすれる |
毛玉のできやすさは、繊維の種類にも左右されます。
ポリエステルなどの強度が高い繊維は、毛羽が切れずに生地表面へ残り、毛玉として目立つ場合があります。
アクセサリーや面ファスナーにも注意
- ネックレスやブレスレット
- バッグの金具
- ファスナーの先端
- 面ファスナー
- 爪の割れやささくれ
- ペットの爪
畝の間や編み目には、このようなものが引っ掛かることがあるので、注意が必要です。
編み目への引っ掛けや糸の飛び出しが起きた場合は、こちらの補修方法も確認してみてください。
⑤ 身体のラインや下着が目立つ
テレコ生地は横方向へ伸びやすく、身体に沿うシルエットになりやすい素材です。
そのため、サイズが小さい場合や生地が薄い場合は、身体のラインだけでなく、ブラジャーやショーツの縫い目まで目立つことがあります。
| 目立ちやすい条件 | 理由 |
|---|---|
| 白・ベージュ・淡色 | 光を通しやすく、影が見えやすい |
| 細い畝の薄手生地 | 生地の厚みが少なく、身体に密着しやすい |
| 小さめのサイズ | 横へ強く伸ばされ、生地が薄くなる |
| ポリウレタン混 | フィット感が高くなりやすい |
| 凹凸のある下着 | 生地表面へ段差が現れやすい |
伸縮性があるからといって、小さいサイズを選んでも問題ないわけではありません。
無理に伸ばして着ると、生地が薄く見えるだけでなく、縫い目や襟ぐりにも負担がかかります。
試着時は背中と脇も確認する
正面だけでは問題がなくても、背中や脇は生地が引っ張られ、下着のラインが目立つことがあるため、試着時には、次の動作も行って確認しましょう。
- 腕を前へ伸ばす
- 両腕を上げる
- 横を向いて背中を見る
- 椅子に座る
- 明るい場所で透け方を見る

店頭でサイズをご提案するときも、立った状態だけでなく、腕を動かしたときの突っ張りや背中の見え方まで確認していました。
薄手の服から下着や肌が透けて見えるときのインナー選びは、こちらの記事も参考になります。
今日からできる「テレコ生地」を長持ちさせる正しい扱い方

テレコ生地をきれいに保つポイントは、「強く引っ張らない」「熱を加えすぎない」「濡れた状態で重さを集中させない」の3つです。
洗濯から収納までの行動を、実践しやすい順番にまとめました。
| 順 | タイミング | やること | 狙い |
|---|---|---|---|
| ① | 洗濯前 | 洗濯表示と混用率を確認する | 素材に合わない洗い方を防ぐ |
| ② | 洗濯時 | 裏返して洗濯ネットへ入れる | 摩擦・引っ掛け・伸びを抑える |
| ③ | 脱水後 | すぐに取り出して形を整える | シワ・ねじれ・縮みを抑える |
| ④ | 乾燥時 | 平干しまたは負担の少ない陰干しをする | 肩伸びや丈伸びを防ぐ |
| ⑤ | 着用・収納時 | 摩擦と引っ張りを避け、たたんで保管する | 毛玉と型崩れを防ぐ |
| ⑥ | アイロン時 | 低温から確認し、押しつけない | 畝つぶれと熱ダメージを防ぐ |
続いて、ここも表①~⑥を具体的に解説します。
① 洗濯表示と混用率を確認する
最初に確認したいのは、「テレコだからどう洗うか」ではなく「何の繊維でできたテレコなのか」です。
テレコは編み地の名称なので、同じ見た目でも適切な洗い方が異なります。
| 確認する項目 | 判断する内容 |
|---|---|
| 家庭洗濯の可否 | 洗濯機・手洗いが可能か |
| 液温 | 水または何℃まで使用できるか |
| 洗濯コース | 標準、弱水流、手洗いのどれか |
| 漂白 | 塩素系・酸素系漂白剤が使えるか |
| タンブル乾燥 | 乾燥機が使用できるか |
| 自然乾燥 | つり干し・平干し・陰干しの指定 |
| アイロン | 使用可能な温度 |
| 混用率 | 綿、レーヨン、ウール、ポリウレタンなどの割合 |
特にレーヨンやウールを含む商品は、家庭洗濯ができない場合があります。
また、ポリウレタン混の商品は熱に弱いため、乾燥機や高温アイロンを避けるのが基本です。
初めて洗うときは採寸しておく
縮みが心配な洋服は、洗濯前に次の部分を測っておくと変化を把握しやすくなります。
- 着丈
- 身幅
- 肩幅
- 袖丈
- 裾幅
全てを細かく測る必要はありません。

着丈と身幅だけでも記録しておけば、洗濯後の変化を確認できます。
洗濯・乾燥・アイロンのマークを正しく判断したい方は、こちらの早見表もあわせて確認してみてください。
② 裏返して洗濯ネットへ入れる
家庭洗濯が可能なテレコ生地は、裏返してから洗濯ネットへ入れると、生地表面の摩擦を減らせます。
畝がある表面を内側にすることで、他の衣類や洗濯槽との直接的な接触を抑えられます。
基本的な準備
- ファスナーやホックを閉じる
- 洋服を裏返す
- 汚れが気になる部分を確認する
- 軽くたたんで洗濯ネットへ入れる
- 弱水流やおしゃれ着コースで洗う
洗濯ネットは、大きすぎても小さすぎても効果が下がります。
洋服を無理なく二つ折りまたは三つ折りにできる程度のサイズを選び、中で激しく動かないようにしましょう。
詰め込み洗いを避ける
洗濯機へ衣類を詰め込みすぎると、テレコ生地がほかの洋服に押しつけられ、摩擦やねじれが起こりやすくなります。
分けて洗うと安心な衣類
- ファスナーや金具の多い服
- 面ファスナーが付いた服
- 硬く厚いデニム
- 装飾の多い服
- 毛羽が出やすいタオル

僕が返品商品を確認した際も、面ファスナーやファスナーとの接触による引っ掛けは少なくありませんでした。
洗濯ネットは汚れを落とすためだけでなく、衣類同士の接触を減らす役割もあります。
デリケートな衣類の洗い方や洗剤選びに迷った場合は、こちらの記事も参考になります。
③ 脱水後はすぐに取り出して形を整える
洗濯が終わったテレコ生地は、洗濯機の中へ長時間放置しないようにしましょう。
濡れた状態で押しつぶされていると、シワやねじれが固定されやすくなります。
取り出したあとの整え方
| 順番 | 整え方 |
|---|---|
| 1 | 身頃を両手で持ち、大きなねじれを戻す |
| 2 | 肩線と脇線を正しい位置へ合わせる |
| 3 | 襟ぐりと袖口を軽く整える |
| 4 | 着丈と身幅を洗濯前に近い形へ戻す |
| 5 | 表面を手のひらで軽くなでる |
強く引っ張ってサイズを戻そうとすると、反対に伸びすぎることがあります。
編み目を均等に戻すイメージで、少しずつ形を整えてください。
脱水は必要以上に長くしない
「手洗い」や「おしゃれ着コース」を使用する場合は、短時間の脱水に設定すると生地への負担を抑えられます。

水が多く残っている場合は、乾いたタオルで挟み、水分を吸い取ってから干す方法もあります。
洗濯後のねじれやシルエットの崩れを防ぎたい方は、服全般の型崩れ対策も確認しておくと安心です。
④ 平干しまたは負担の少ない陰干しをする
テレコ生地は、濡れると重くなり、その状態で細いハンガーへ掛けると、肩や襟に重さが集中し、肩の突起や首元の伸びにつながります。
洗濯表示で「平干し」が指定されている場合は、平干しネットを使うのが基本です。
| 干し方 | 向いている服 | 注意点 |
|---|---|---|
| 平干し | ニット、ワンピース、重いトップス | 途中で裏返すと乾きやすい |
| 竿へ二つ折り | 丈の長いカットソー | 折り目が残らないよう位置を変える |
| 太いハンガー | 軽量で型崩れしにくい服 | 肩幅に合うものを選ぶ |
| ピンチ干し | 小さなインナー | 一部分へ重さを集中させない |
また、直射日光は「色あせ」や「繊維の劣化」に繋がるため、風通しの良い日陰で、なるべく短時間で乾かしましょう。
ハンガーの首から洋服を通さない
襟ぐりから無理にハンガーを入れると、首元が大きく引っ張られます。

ハンガーを使用するときは、裾側から入れるか、ハンガーの両端を片方ずつ袖へ通してください。
平干しやハンガー選びによる伸び防止については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
⑤ 摩擦と引っ張りを避け、たたんで保管する
テレコ生地を長持ちさせるには、洗濯だけでなく、着用中と収納中の負担も減らす必要があります。
着用中は、バッグやアウターとの摩擦が同じ場所へ集中しないようにしましょう。
特に注意したい組み合わせ
- 硬いショルダーバッグを同じ肩へ掛け続ける
- 粗い裏地のアウターと重ねる
- 金具の付いたベルトを合わせる
- 長時間、硬い椅子へ座る
- 袖口を強く引っ張ってまくる
収納時は、基本的にたたんで保管すると、肩伸びを防ぎやすくなります。
| 保管方法 | ポイント |
|---|---|
| たたみ収納 | 重い服を上に載せすぎない |
| 引き出し収納 | 詰め込みすぎず、出し入れしやすくする |
| 吊り収納 | 太く肩幅に合ったハンガーを使用する |
| 長期保管 | 汗や皮脂を落とし、十分に乾かしてから収納する |

畳むときは、襟や袖口を強く折り曲げず、身頃の幅に沿ってやさしく整えてください。
摩擦による毛羽立ちや毛玉を減らす具体的な方法は、こちらの記事も参考になります。
⑥ アイロンは低温から確認して押しつけない
テレコ生地は、縦畝による立体的な表情が魅力です。
アイロンを強く押しつけると、畝がつぶれて平らになったり、表面に光沢が出たりすることがあります。
安全に整える手順
- 洗濯表示でアイロン温度を確認する
- 洋服を裏返す
- 当て布を用意する
- 低温から目立たない場所で試す
- 強く押さえず、浮かせるように整える
ポリウレタンや化学繊維を含むものは、熱によって「変形・劣化」する可能性があるため、深いシワがなければ、スチームを少し離れた位置から当て、手で形を整える程度でも十分です。
スチーム後はすぐに着用しない
蒸気を当てた直後は、生地が水分と熱を含んでおり、そのまま着たりハンガーへ掛けたりすると、伸びや型崩れが起こる場合があります。

平らな場所で熱と湿気を逃がし、生地が完全に冷めてから着用・収納しましょう。
アイロンを使わずにシワを整えたい場合は、生地への熱負担を抑えやすい方法も確認してみてください。
まとめ:テレコ生地は引っ張りと熱を避けて扱おう

テレコ生地は、縦畝のある表情と優れた伸縮性を備えた「リブ編み」の一種です。
身体になじみやすい反面、横へ伸びやすい構造や混用繊維の性質によって、「首元の伸び」「洗濯後の縮み」「型崩れ」などが起こることがあります。
最後に、起こりやすい問題点から原因、対策までをサラッとおさらいしていきましょう。
問題点:起こりやすい症状
| 問題点 | 主な症状 |
|---|---|
| 伸び | 首元、袖口、裾が広がる |
| 縮み | 着丈や袖丈が短くなる |
| 型崩れ | 肩が伸びる、身頃がねじれる |
| 表面劣化 | 毛羽立ち、毛玉、糸の引っ掛け |
| 着用時の悩み | 身体や下着のラインが目立つ |
原因:なぜトラブルが起きるのか
| 原因 | トラブルにつながる理由 |
|---|---|
| 横方向へ伸びやすい | 襟や裾へ負荷が集中すると戻りにくくなる |
| 編み目が動きやすい | 洗濯や脱水で形が変化しやすい |
| 天然繊維を含む | 水分や熱で縮むことがある |
| ポリウレタンを含む | 高温や経年で弾力が低下する |
| 表面に畝がある | 摩擦や引っ掛けが起こる場合がある |
| 生地が薄い | 横へ伸びたときに透けやすくなる |
主な原因は、編み地の構造、使用されている繊維、洗濯や干し方による負担です。

原因が分かれば、必要以上に神経質になる必要はありません。
対策:今日からできること
| タイミング | 今日からできる対策 |
|---|---|
| 購入時 | 混用率、厚み、伸ばしたときの透け感を確認する |
| 着脱時 | 襟や袖口だけを強く引っ張らない |
| 洗濯前 | 洗濯表示を確認し、洋服を裏返す |
| 洗濯時 | ネットへ入れ、弱い水流で洗う |
| 脱水後 | すぐに取り出し、縫い目と寸法を整える |
| 乾燥時 | 平干しや陰干しを選び、乾燥機を避ける |
| 収納時 | たたみ収納を基本にする |
| アイロン時 | 低温から試し、畝を押しつぶさない |
テレコ生地は、「洗濯表示」と「混用率」を確認し、濡れた状態で引っ張らないことが重要です。
伸縮性を生かした快適な着心地を長く楽しむためにも、「強い洗濯」「長時間の脱水」「細いハンガーでの乾燥」を避け、やさしく形を整えながら扱いましょう。
テレコ生地と同じように伸びや型崩れへ注意したい編み地として、ミラノリブの特徴や扱い方もあわせて確認してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
















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