
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
旅行の準備って楽しいはずなのに、服だけはなぜか増えていきませんか?
- 「念のため」で服が増えて、結局スーツケースがパンパン
- 天気や気温が読めず、重ね着用の服まで入れてしまう
- 現地で写真も撮るし、同じ服ばかりは嫌…でも迷う
旅行に持っていく服が多くなる原因は、センスではなく「不安(天気・汚れ・予定)を服で解決しようとする」ことがほとんどです。
アパレル店長時代にも、旅行前のパッキング相談はかなり多かったです。
そこでこの記事では、服が増える原因を整理しつつ、荷物を減らしても困らない“現実的な対策”を解説します。
- 旅行の服が増える原因
- 「念のため」を減らす基準
- 着回しが崩れない固定ルール
- 寒暖差でもかさばらない考え方
- NG→OKで分かる削り方
- 今日からのパッキング手順
旅行の服が多くなる原因一覧
旅行の服が増えるのは、だいたい“同じところ”でつまずきます。
まずは原因を一覧で整理して、自分のタイプを確認しましょう。
| 困りごと(トラブル) | よくある原因 | 起きやすい服・素材 | まずやる対策 |
|---|---|---|---|
| 「念のため」で増える | 予定・天気の不安を服で解決 | 予備トップス、予備アウター | 予定を3カテゴリに分ける |
| 着回せず、単品で選ぶ | コーデを“セット”で考えない | 柄物、合わせにくい色 | 色を3色以内に固定 |
| 体温調整でかさばる | 寒暖差の読み違い | 厚手アウター、重ね着多め | 薄手の羽織で調整する |
ここからは、特に多い3つのトラブルに分けて「なぜ増えるか」「どう減らすか」を具体的に解説します。
トラブル① 「念のため」で増えて、結局着ない
起きる理由(不安を“服の数”で消そうとする)
旅行は日常より不確定要素が多いので、服で安心を買いたくなります。
- 汚れたらどうしよう
- 雨が降ったら?
- 予定が増えたら?
- 写真に残るから失敗したくない
でも、旅行の服で多いのは「結局着なかった服が一番かさばる」パターンです。
起きやすい服の種類
- “予備のトップス”が多すぎる
- 似たような服を複数(黒T×3、ニット×2など)
- 着る場面が限定される服(派手柄、難しい服)
対策(予定を3カテゴリに分ける)
- 旅行の予定を「移動」「日中」「夜(食事)」に分ける
- “日中でOKなら合格”を基準にする(出張と同じ考え方)
- 予備は「トップス1枚」までにする
- 下着・靴下は別枠(ここは安心のために多めでもOK)
この「移動/日中/夜」で服の役割を決める考え方は、出張コーデでもそのまま使えます。
もう少し具体例(仕事・食事・移動の組み立て)を見たい方は、こちらも参考にどうぞ。
トラブル② 服を単品で選ぶせいで、着回しが崩壊する
起きる理由(旅行は“組み合わせ力”がすべて)
普段は「1枚お気に入り」が成立しますが、旅行は連日着るので組み合わせが成立しない服があると、途端に服が増えます。
よくあるのが、以下の連鎖。
- このトップスに合うボトムがない
- このボトムに合う靴がない
- 柄×柄で写真がうるさくなる
症状例・チェックポイント
- トップスは多いのに、合わせられるボトムが少ない
- “それ専用”の靴や羽織が必要になる
- 写真を見返すと、コーデがちぐはぐ
対策(色を3色以内+ボトム固定)
- 色は最大3色(例:ネイビー+白+ベージュ)
- ボトムは2本固定(パンツ1+スカート1など)
- トップスは3〜4枚で十分(全部が2本のボトムに合う前提)
- 柄は1枚だけ(写真が散らかりにくい)
「3色に絞る」だけでも効果は大きいですが、配色の決め方が分かると、さらに迷いが減って旅行の着回しが安定します。
また、「気づいたら差し色が増えて統一感が消える…」という人は、3色ルールを崩すパターンから直すのが早いです。
トラブル③ 寒暖差対策で“かさばる服”が増える
起きる理由(厚手で解決しようとする)
寒さが不安だと、つい厚手アウターやニットを入れたくなります。
でも旅行は「持ち運び」も含めて服選びなので、厚手は負担になりやすいです。
注意したいケース・素材
- 厚手ニット(温かいがかさばる・乾きにくい)
- 重いアウター(持つ時間が長いと疲れる)
- シワが出やすい素材(移動や圧縮でぐしゃぐしゃ)
特に旅行は「移動+圧縮+座りジワ」で、普段よりシワが出やすいため、シワになりにくい素材の選び方と、パッキングのコツは下の記事を参考にしてみてください。
また、「自分の服がそもそもシワが出やすい素材か?」を先に把握しておくと、旅行用に持っていく服を絞りやすくなります。
対策(薄手の重ね着で調整する)
- かさばる1枚より、薄手で調整できる組み合わせが強い
- 羽織は1枚に決める(基本は薄手アウターorきれいめカーデ)
- 首元・手首・足首を温められるアイテムを入れる(小さく効く)
- シワが怖い人は、シワが目立ちにくい素材を選ぶ
寒暖差が不安なときほど、「厚手を追加」ではなく“暖かい服の条件”を知っておくと荷物が増えません。
選び方の基準は下で整理しています。
また、「暖かい=重い・かさばる」になりがちな人は、“軽くて暖かいアウター”の条件を押さえると失敗が減ります。
NG例 → OK例(旅行で服が増える人の典型)
❌ NG例:
「天気が不安で、厚手アウター+ニット+予備トップスを大量に入れる」
→ かさばって重いのに、結局着ない服が増える。
⭕ OK例:
「色を3色に固定+ボトム2本固定+薄手羽織で温度調整」
→ 着回しが崩れず、少ない服でも困らない。
どう改善される?
- “念のため”が減って荷物が軽くなる
- コーデがまとまり、写真も整う
- 旅行中の疲れが減って行動しやすい
荷物が重いと、移動だけで疲れて「行動量」が落ちがちです。
服の“重さストレス”を根本から減らすコツは、下で詳しくまとめています。
今日からできる正しいパッキング手順
迷ったら、まずはこの5つを上から順に固定すればOKです。
| 手順 | 今日からやること(迷ったらこれ) |
|---|---|
| ① 予定を3カテゴリ化 | 「移動/日中/夜(食事)」に分けて、必要な服の“役割”を先に決める |
| ② 色は3色以内 | 例:ネイビー+白+ベージュのように、全アイテムをその範囲で揃える |
| ③ ボトムは2本固定 | パンツ1+スカート1など、増やさない(ここを増やすと全部増える) |
| ④ トップスは3〜4枚+予備1枚 | 2本のボトムに“全部合う”ものだけ。予備トップスは1枚まで |
| ⑤ 羽織は1枚(薄手で調整) | 厚手で解決せず、薄手の羽織+小物(首・手首・足首)で温度調整する |
この5つを固定すると、荷物が増える原因(不安・単品選び・寒暖差)をまとめて潰せます。
ここからは、それぞれのポイントを短く補足します。
① 予定を3カテゴリ化
「何をするか」が曖昧なままだと、“念のため”が増えます。
予定を3つに分けて考えるだけで、服の役割がはっきりして削りやすくなります。
② 色は3色以内
色が増えるほど「合う・合わない」が発生し、結局アイテム数が増えます。
3色に固定すると、少ない枚数でも組み合わせが成立しやすいです。
③ ボトムは2本固定
旅行はトップスよりボトムがかさばりやすく、増やすと荷物が一気に重くなります。
先にボトムを2本に固定して、上で変化をつけるほうが楽です。
④ トップスは3〜4枚+予備1枚
“単品で好きな服を入れる”と着回しが崩壊します。
「2本のボトムに全部合う」条件を入れるだけで、無駄が減ります(予備は1枚まで)。
⑤ 羽織は1枚(薄手で調整)
寒暖差の不安で厚手を入れると、持ち運びが負担になりがち。
薄手で調整できる組み合わせにすると、快適さと荷物の軽さを両立できます。
それでもスーツケース容量が厳しくて圧縮袋を使う場合は、やり方を間違えると型崩れ・シワ固定の原因になるので、失敗しない使い方は下で解説しています。
最後は、ここまでの要点をまとめて「次の旅行で迷わない形」に整理します。
まとめ
旅行に持っていく服が多くなるのは、「不安」を服の数で消そうとしてしまうのが原因になりやすいです。
でも逆に言えば、不安を“ルール化”して先に潰すだけで、荷物はちゃんと減ります。
ポイントは以下の3つ。
- 予定を分けて“必要な役割”を決める
- 色とボトムを固定して、着回しを成立させる
- 厚手で解決せず、薄手の重ね着で調整する
今日からは、次の順番で当てはめればOKです。
- 予定を「移動/日中/夜」に分ける
- 色を3色以内に固定する
- ボトムを2本に固定する
- トップスを3〜4枚に絞り、予備は1枚まで
- 羽織は1枚にして薄手で温度調整する
よくある失敗は、「似た服を何枚も入れる」「単品で選んで着回しが崩れる」「寒さが不安で厚手を詰める」の3つ。
迷った服が出たら、“過去の旅行で着なかった率”を思い出して削るのが最短で、ルール通りに組めば、少ない枚数でも困りにくく、移動もラクになります。
最後に、「削る判断が毎回できず、結局パンパンになる…」という人は、普段から“8割収納”で判断力を鍛えておくと、旅行準備も一気にラクになります。













コメント