
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
クローゼットがパンパンだと、毎日の服選びまでストレスになりますよね。
- 「クローゼットがいつもパンパンで閉まらない…」
- 「服は減らしてるつもりなのに、なぜか圧迫感がある…」
- 「探すたびに雪崩れて、結局ぐちゃぐちゃ…」
クローゼットがパンパンになる原因は、服の“量”だけではありません。
実は、収納の使い方(掛け方・畳み方・ゾーン分け)と、服の回転(着る・着ないの混在)が崩れると、同じ枚数でも一気にパンパンになります。
元アパレル店長として、限られたバックヤードでも在庫を効率よく管理してきた経験から言うと、収納は「増やす」より先に、“圧迫の原因を潰す”だけで体感容量がかなり増えます。
そこでこの記事では、クローゼットがパンパンになる原因を整理し、今日からできる整理術と収納ルールを具体的に解説します。
- クローゼットが溢れる原因
- 片付けても戻る理由と対策
- 減らしすぎない整理の手順
- 収納を増やさず空間を作るコツ
- すぐ実践できるチェック表
- キレイを保つルール
クローゼットがパンパンになる主な原因一覧
まずは「どこが詰まっているか」を可視化すると、最短で改善できます。
| 症状 | 主な原因 | 起きやすい場所 | まずやること |
|---|---|---|---|
| ハンガーが密集して服が見えない | ハンガーが太い/種類バラバラ | 吊るしゾーン | ハンガー統一+間隔確保 |
| 収納ケースがすぐ満杯 | 畳みが厚い/立て収納できてない | 引き出し・棚 | 立て収納+幅を統一 |
| 探すたびに崩れる | 定位置がない/混在収納 | 全体 | ゾーン分け(用途→頻度) |
| 一度片付けてもすぐ戻る | 収納が9割以上で余白ゼロ | 全体 | 8割収納に戻す |
| 服は少ないのに圧迫感 | 色や形が偏り、選択肢が狭い | 手前 | 似た服の整理を先に |
この表で当てはまった原因から順に、原因別の解決策を具体的に解説します。
トラブル① 「吊るす収納」が詰まりすぎている
起きる理由(構造・仕組み)
吊るしゾーンは便利ですが、ハンガーが増えるほど服同士が重なって“見えない収納”になります。
見えない収納は、着ない服も残りやすく、結果として増え続けてパンパン化しやすいです。
さらに、ハンガーの種類がバラバラだと厚みの差で無駄な隙間が生まれ、同じ本数でも体積が増えます。
起きやすい服の種類
- シャツ・ジャケット・アウター(吊るしが増える)
- ワンピース(便利で吊るしっぱなしになりがち)
- 厚手のパーカー・スウェット(ハンガー幅を取る)
吊るし収納を続けるなら、まずは「跡が出る原因」と「跡を出さない掛け方」を押さえておくと、クローゼットの圧迫も減らしやすいです。
対策(吊るしゾーンを増やすコツ)
- ハンガーは同じ種類で統一(厚みと形を揃える)
- 吊るすのは「シワが嫌な服」だけに限定
- 厚手トップス(ニット・スウェット)は基本畳みへ
- アウターは季節外を別保管(カバー+風通し)
季節外の服をどこに・どうしまうかが決まると、クローゼットの“満員運転”がかなり止まります。
また、アウター別保管で圧縮袋を使う場合は、相性が悪い服もあるので“入れてはいけないもの”だけ先に確認しておくと安心です。
トラブル② 引き出し・棚がパンパン(畳みの厚みと混在)
引き出しや棚がパンパンな人は、たいてい「畳みが厚い」か「混在している」かのどちらかです。
ここも全体像を表で整理すると、改善ポイントが一発で見えます。
| ありがちな収納状態 | パンパンになる理由 | 改善策 |
|---|---|---|
| 横積みで重ねている | 下が潰れてシワ→戻しにくい | 立て収納へ |
| サイズがバラバラ | 隙間が増え、雪崩れる | 畳み幅を統一 |
| カテゴリが混ざる | 探すたび崩れる | 1ケース1カテゴリ |
| ケースが深すぎる | 下が見えず死蔵 | 浅めケースに分割 |
この表に当てはまるほど、「収納量が少ない」のではなく「収納の使い方で損している」状態です。
尚、クローゼット以外にも「シワ・黄ばみ・型崩れ」など複数の悩みが絡む人は、症状から原因を引ける早見表も役立ちます。
起きる理由
畳み収納は、形が揃うほど省スペになり、形がバラつくほどスペースを失います。
特にTシャツやニットは、立て収納にするだけで“体感容量”が増えやすいです。
症状例・チェックポイント
- 取り出すときに毎回崩れる
- 同じカテゴリなのに見つからない
- 下段が“開かずの引き出し”になっている
対策(畳み・ケースの基本)
- 畳み幅を統一(A4幅くらいが目安)
- 立て収納+仕切りで倒れを防ぐ
- 1ケース1カテゴリ(トップスだけ、下着だけ、など)
- 収納は8割まで(押し込むの禁止)
服がかさばる原因があると、引き出しは一気に圧迫します。
「量を減らす」より先に、畳みの厚み・隙間・並べ方を直すだけで、同じ枚数でも体感の余白が作れるので、下の記事も参考にしてみてください。
トラブル③ 「着ない服」が混ざって回転が止まっている
起きる理由
クローゼットがパンパンな人ほど、実は「よく着る服」は一部で、残りは迷い枠・いつか枠になっています。
回転が止まると、着ない服がスペースを占有し続け、8割どころか常に満員運転になります。
注意したいケース・素材
- ニット:重ねすぎで型崩れ・毛玉が増える
- 白系:皮脂汚れが残ると時間差で黄ばみやすい
- 黒系:ホコリが目立ち、結局着なくなることがある
白系は「着ない期間」が長いほど黄ばみが進みやすいので、しまう前の手順だけテンプレ化しておくと失敗しません。
また、黒ばかりになっている人は、似た服が増えて“選択肢が減っているのに量は増える”状態になりがちです。
対策(回転を取り戻すルール)
- まず「一軍ゾーン」を作り、手前に集める
- 迷う服は“保留ボックス”へ(期限を決める)
- 1in1out(1枚買ったら1枚手放す)
- 着ない理由を言語化(サイズ/気分/劣化/似合わない)
NG例 → OK例(比較で理解を深める)
❌ NG例:
・ハンガーがバラバラで密集
・引き出しは横積み、カテゴリ混在
・収納は9割以上で押し込み
→ 探すたび崩れて戻せず、さらにパンパンになる
⭕ OK例:
・ハンガー統一+吊るす服を絞る
・畳み幅統一+立て収納+カテゴリ分け
・8割収納で余白を残す
→ 探しやすく戻しやすい=散らかりにくい
もしも「着ない理由」が“劣化(毛玉・くたびれ)”なら、ケアで復活できるケースも多いので、判断前に一度だけチェックがおすすめです。
今日からできる「クローゼット整理」チェック表(溢れを止める型)
何から手を付けるか迷ったら、まずは次の5つを上から順に進めればOKです。
| チェック項目 | 今日からの具体策(迷ったらこれ) |
|---|---|
| ① まず“8割収納”に戻す | パンパンなら1カテゴリだけでOK。ケース/ハンガーは7〜8割で止める |
| ② 1軍・2軍・保留に分ける | 今すぐ着る/たまに着る/迷う(保留箱は1つまで)に固定する |
| ③ 収納は“カテゴリで区切る” | トップス・ボトム・羽織など、混ぜない。1ケース1カテゴリにする |
| ④ 取り出しやすい位置に1軍 | 目線〜腰の高さがゴールデンゾーン。1軍は手前/上段に集約する |
| ⑤ 1in1outをルール化 | 新しく入れたら、同カテゴリから1つ出す。増えない仕組みを作る |
この5つを押さえると、「探す→掘る→戻せない」が止まりやすくなります。
ここからは、各項目のポイントを短く補足します。
① まず“8割収納”に戻す
収納は8割を超えると一気に管理が難しくなります。
まず“余白”を作るだけで、戻しやすさが上がって散らかりにくくなります。
② 1軍・2軍・保留に分ける
迷いが多いほど、整理は進みません。
3分類に固定すると判断が早くなり、減らしすぎも防げます。
③ 収納は“カテゴリで区切る”
カテゴリが混ざると、探すたびに全部動かすことになります。
混ぜないだけで、掘り返しが減って収納が安定します。
④ 取り出しやすい位置に1軍
使う頻度と収納の位置がズレると、結局ぐちゃぐちゃになります。
1軍を取りやすい場所に集めると、散らかりの再発が減ります。
⑤ 1in1outをルール化
クローゼットが溢れる最大の理由は、増え続けることです。
仕組みで止めるのが一番ラクで、効果が長持ちします。
このチェック表の順に進めれば、収納を増やさず“溢れ”を止められます。
まとめ
クローゼットが溢れるのは、片付けが苦手だからではなく「余白がない」「分け方が曖昧」「増え続ける」ことで起きやすいトラブルです。
全部捨てなくても、まず8割収納に戻して“戻せる状態”を作るだけで、散らかり方が変わります。
今日からは次の順番で整えればOK。
- まず8割収納に戻して余白を作る
- 1軍・2軍・保留の3分類で迷いを減らす
- 1ケース1カテゴリで混ぜない
- 1軍は取り出しやすい位置に集約する
- 1in1outで増えない仕組みにする
よくある失敗は、「パンパンのまま収納を工夫しようとして詰む」「カテゴリが混ざって掘り返す」「買い足して溢れが戻る」の3つ。
まずは①(8割)と③(カテゴリ分け)だけでも、体感がかなり変わります。
さらにそこに⑤(増えない仕組み)を足すと、片付けの効果が長持ちします。
最後に、クローゼットは“余白”があるほど空気が動いて、湿気や虫トラブルも起きにくくなるので、保管環境だけ整えたい人はこの2つもどうぞ。













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