
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
ニットやパーカーをきれいに畳んだのに、思った以上に厚みが出てしまうことはありませんか?
「同じ枚数なのに引き出しがすぐいっぱいになる」
「服と服の間に妙な隙間ができる」
「取り出したら隣の服まで崩れる」
こういった悩みは、服の枚数だけが原因とは限りません。
服そのものの厚みや畳み方、袖・フードの重なり方、収納方法によっても、1着あたりに必要なスペースは大きく変わります。

特にニットやスウェット、パーカーなどの「厚手衣類」は、薄手のTシャツと同じ感覚で収納するとかさばりやすくなります。
そこでこの記事では、すでに「残す」と決めた服を対象に、1着あたりの体積をできるだけ抑えて収納する方法を具体的に解説します。
- 服がかさばる主な原因
- パーカーやニットが厚くなりやすい理由
- 服をコンパクトに畳むときの考え方
- 引き出しで使いやすい立て収納の方法
- 衣類ごとの「立てる・平置き・吊るす」の使い分け
服がかさばる4つの原因

服がかさばる原因は、大きく4つに分けられます。
まずは、どこで余分な厚みや隙間が生まれているのか確認してみましょう。
| 番号 | 原因 | かさばりやすい服 |
|---|---|---|
| ① | 生地や中綿そのものに厚みがある | ニット・スウェット・ダウン |
| ② | 袖・フード・裾などが重なっている | パーカー・長袖トップス |
| ③ | 畳む大きさが揃っていない | Tシャツ・ニット・ボトム |
| ④ | 服の形に合わない収納方法を選んでいる | ニット・シャツ・ジャケット |
① 生地や中綿そのものに厚みがある
同じ1着でも、薄手のTシャツと厚手ニットでは収納時の体積が大きく異なります。
特に冬物は、生地そのものが厚いため、畳んでも一定のスペースが必要です。
厚みが出やすい衣類
| 衣類 | かさばりやすい理由 |
|---|---|
| ローゲージニット | 太い糸や大きな編み目で厚みが出やすい |
| 裏起毛スウェット | 表地に加えて裏側にも厚みがある |
| パーカー | 身頃に加えてフード部分がある |
| ダウン・中綿アウター | 中綿が空気を含んで膨らむ |
| フレアスカート | 使用している生地量が多い |
このような服は、収納方法に問題がなくても薄手衣類より場所を取ります。

そのため、「厚手の服」と「畳み方によって余計に厚くなっている服」は分けて考える必要があります。
② 袖・フード・裾などが重なっている
服全体が厚いのではなく、特定の場所だけ膨らんでいるケースもあります。
パーカーや長袖トップスでは、袖やフードが同じ位置へ重なりやすいためです。
厚みが集中しやすい部分
| 衣類 | 厚みが集中しやすい場所 |
|---|---|
| パーカー | フード・左右の袖・身頃中央 |
| スウェット | 左右の袖を折り込んだ中央部分 |
| 長袖Tシャツ | 袖の重なり部分 |
| ワイドパンツ | ウエストや裾の重なり部分 |
| フレアスカート | ウエスト周辺や折り返し部分 |
畳んだ服を横から見ると、一部分だけ盛り上がっている場合があります。
見た目が四角く整っていても、厚みが均一とは限りません。

僕が店頭で服を畳み直していたときも、パーカーやスウェットは袖やフードの重なり方によって厚みがかなり変わりました。
③ 畳む大きさが揃っていない
服を小さく畳んでも、1枚ずつ幅や高さが違えば、収納ケースの中に隙間が生まれます。
特に引き出し収納では、この小さな隙間が積み重なると収納効率が下がります。
畳みサイズによる違い
| 状態 | 収納時の特徴 |
|---|---|
| 幅が揃っている | 横方向の隙間ができにくい |
| 高さが揃っている | 立てて並べやすい |
| 大小が混ざっている | 段差や空きスペースができやすい |
| 丸め方がバラバラ | 不規則な隙間ができやすい |
「できるだけ小さく畳む」ことと、「省スペースに収納できる」ことは同じではありません。

収納場所の形と畳んだ服のサイズが合っているかも重要です。
④ 服の形に合わない収納方法を選んでいる
衣類には、畳んで立てやすい服と、吊るした方が扱いやすい服があります。
すべてを同じ方法で収納すると、スペースを余計に使うことがあります。
収納方法ごとの向き・不向き
| 収納方法 | 向いている服 | 特徴 |
|---|---|---|
| 立てる | Tシャツ・スウェット・インナー | 引き出し内で並べやすい |
| 平置き | 厚手ニット | 型崩れを防ぎやすい |
| 吊るす | シャツ・ジャケット・ワンピース | シワや型崩れを防ぎやすい |
収納方法には、それぞれ得意な衣類があります。
「全部畳む」「全部吊るす」と統一するより、服の特徴に合わせた方が収納しやすくなります。
特にハンガー収納は服との相性が悪いと肩の出っ張りや型崩れにつながるため、吊るす服が多い方はこちらも参考になります。
服をかさばらせない5つの収納方法

服を省スペースで収納するときは、無理に押し込む必要はありません。
余分な膨らみや隙間を減らし、衣類ごとに適した収納方法を選ぶことがポイントです。
| 番号 | 収納方法 | 主な効果 |
|---|---|---|
| ① | 服を平らに整えてから畳む | 不要な膨らみを減らす |
| ② | 袖やフードを同じ位置に重ねない | 厚みの集中を防ぐ |
| ③ | 収納場所に合わせて畳みサイズを揃える | 隙間を減らす |
| ④ | 畳める服は立てて収納する | 引き出しを使いやすくする |
| ⑤ | 服ごとに立てる・平置き・吊るすを使い分ける | 省スペースと型崩れ防止を両立する |
① 服を平らに整えてから畳む
服を丸まった状態やシワが寄った状態で畳むと、そのまま余分な膨らみが残ります。
厚手衣類ほど、最初に形を整えることが大切です。
畳む前の基本手順
- 平らな場所へ服を広げる
- 身頃と袖をまっすぐ整える
- 生地のヨレや折れを伸ばす
- 手のひらで軽く押さえる
- その状態から畳み始める
衣類別の注意点
| 衣類 | 畳む前に意識したいこと |
|---|---|
| Tシャツ | 袖と身頃を平らに整える |
| スウェット | 裏起毛部分の膨らみを整える |
| ニット | 引っ張らず自然な形へ戻す |
| パーカー | フードを広げて形を整える |
強く押し潰す必要はありません。
ここでは、畳む前にできている不要な膨らみを整える程度で十分です。
畳んだあとのシワや型崩れまで防ぎたい方は、収納時に服の形が崩れる原因もあわせて確認しておくと安心です。
② 袖やフードを同じ位置に重ねない
パーカーやスウェットは、袖やフードの位置を少し変えるだけでも厚みが変わります。
ポイントは、一か所へ何枚もの生地を集めないことです。
パーカーの場合
| 確認する部分 | 意識したいこと |
|---|---|
| フード | 平らに広げてから折る |
| 左右の袖 | 完全に同じ位置へ重ねない |
| 身頃中央 | 生地が集中していないか確認する |
スウェットの場合
- 左右の袖の折り返し位置を少しずらす
- 袖口を中央へ集中させない
- 畳んだ後に横から厚みを確認する
一部分だけ大きく盛り上がっている場合は、生地が重なりすぎている可能性があります。
全体がなるべく均一な厚さになるように調整すると、並べたときにも安定しやすくなります。
特にパーカーはフードの重さや収納方法によって首元にも負担がかかりやすいため、こちらの記事も参考になります。
③ 収納場所に合わせて畳みサイズを揃える
畳んだ服のサイズは、A4など一定の大きさに固定する必要はありません。
基準にしたいのは、実際に使っている引き出しや収納ケースの内寸です。
収納場所で確認する3か所
| 確認する場所 | 畳み方へ反映する部分 |
|---|---|
| 横幅 | 服を畳む幅 |
| 高さ | 立てたときの高さ |
| 奥行き | 並べる向きや列数 |
例えば、浅い引き出しでは服を高く畳みすぎると立てられません。
反対に深い引き出しで小さく畳みすぎると、上部の空間を使いにくくなります。
まず同じ種類の服から揃える
最初からすべての衣類を同じサイズにする必要はありません。
以下のように、同じ種類ごとに幅を揃える方が簡単です。
- Tシャツ同士
- スウェット同士
- デニム同士
- インナー同士
収納場所に合わせて「基準となる1枚」を決めると、次から同じ幅に畳みやすくなります。

店頭でも、同じ種類の服は畳み幅を揃えると、棚に収まりやすく見た目もかなり整いましたね。
省スペースを意識して服を小さく畳みすぎると折りジワが増えることもあるため、畳み方そのものはこちらの記事も参考にしてください。
④ 畳める服は立てて収納する
Tシャツやスウェットなどは、上へ積み重ねるより立てて並べた方が収納しやすい場合があります。
上の服を動かさず、必要な1枚だけ取り出しやすい点もメリットです。
立て収納に向いている服
| 衣類 | 相性 | ポイント |
|---|---|---|
| Tシャツ | ◎ | 幅と高さを揃えやすい |
| インナー | ◎ | 小さく畳みやすい |
| スウェット | ◎ | 厚みを均一にして畳む |
| デニム | ○ | 引き出しの高さを確認する |
| 薄手ニット | ○ | 強く押し込まない |
| 厚手ニット | △ | 厚みによって平置きも検討する |
| シャツ | △ | シワが気になる場合は吊るす |
服が倒れるときの対処
服の枚数が少ない引き出しでは、立てた衣類が横へ倒れることがあります。
その場合は次のような補助アイテムが使えます。
- 引き出し用の仕切り
- 小型収納ボックス
- ブックエンド型の仕切り
ここで仕切りを使う目的は、服を細かく分類することではありません。
立てた状態を保ち、収納スペースに余計な隙間を作らないために使用します。
立て収納はニットの出し入れ時の摩擦を減らす方法としても使えるため、ニットを多く持っている方はこちらも参考になります。
⑤ 服ごとに立てる・平置き・吊るすを使い分ける
最後に確認したいのが、衣類ごとの収納方法です。
省スペースだけを優先せず、シワや型崩れも考えながら使い分けましょう。
衣類別のおすすめ収納早見表
| 衣類 | おすすめ収納 | 収納するときのポイント |
|---|---|---|
| Tシャツ | 立てる | 畳み幅を揃える |
| スウェット | 立てる | 袖を重ねすぎない |
| パーカー | 立てる・平置き | フードの厚みを分散する |
| 薄手ニット | 立てる | 強く押し込まない |
| 厚手ニット | 平置き・立てる | 重ねすぎない |
| デニム | 立てる | 幅を揃えて並べる |
| シャツ | 吊るす | シワ防止を優先する |
| ジャケット | 吊るす | 型崩れを防ぐ |
| ワンピース | 吊るす | 丈に合う高さを確保する |
| ダウン・中綿アウター | 吊るす・ゆとり収納 | 強く押し込まない |
圧縮収納を使うときは衣類を選ぶ
圧縮すれば一時的に体積を小さくできますが、日常的に着る服には手間がかかります。
また、中綿入り衣類や型崩れが気になる服は、強く圧縮する収納には向かない場合があります。
圧縮収納を検討しやすいケース
- 使用頻度が低い衣類
- 圧縮しても形へ影響しにくい衣類
- 短期間だけ体積を減らしたい場合
素材や洗濯表示を確認し、衣類への負担を優先して判断してください。
日常的に使う服なら、まずは畳み方や収納方法の見直しから始める方が扱いやすいでしょう。

僕は店頭だけでなく、自宅でもニット・シャツ・ジャケットは、服の形に合わせて収納方法を変えています。
圧縮収納は衣類によって向き・不向きがあるため、使える服や圧縮の強さを詳しく知りたい方はこちらも確認してみてください。
まとめ:服の厚みと形に合わせて省スペースに収納しよう

服がかさばるときは、「もっと小さく畳む」だけでは解決しないことがあります。
厚みが集中している場所や畳みサイズ、収納方法まで確認してみましょう。
| 悩み | 見直したいポイント |
|---|---|
| ニットやスウェットが厚い | 畳む前に平らに整える |
| パーカーが中央だけ膨らむ | 袖・フードの重なりを見直す |
| 引き出しに隙間ができる | 畳み幅と高さを揃える |
| 服を取り出すと崩れる | 立て収納+仕切りを使う |
| 収納方法に迷う | 衣類ごとに収納方法を変える |
最初は、特にかさばっている服を1種類だけ見直してみてください。
残す服1着あたりの無駄な厚みや隙間を減らすことが、省スペース収納の基本です。
畳み方を見直してもクローゼット全体が入りきらない場合は、服の総量や収納場所そのものに原因がある可能性があるため、こちらの記事もあわせてご覧ください。









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