ダウンコートは見た目では違いがわかりにくく、
「何を基準に選べばいいのかわからない」
という人が非常に多いアイテム。
実は、ダウンの暖かさは以下の3つでほぼ決まります。
①フィルパワー(品質)
②ダウン比率
③構造(作り)
今回は元アパレル店長として、
初めてでも“本当に暖かいダウン”が選べるように徹底解説します。
ダウンコートの選び方と暖かさの決め手【元アパレル店長が徹底解説】
暖かいダウンを決める3大要素
● 暖かさを左右する要素一覧
| 要素 | 重要度 | 内容 |
|---|---|---|
| フィルパワー(FP) | ★★★★★ | ダウンの膨らみ(保温性)を数値化したもの |
| ダウン比率 | ★★★★☆ | ダウンとフェザーの割合 |
| 構造(バッフル/キルティング) | ★★★★☆ | 冷気が入りにくい工夫 |
| 表地の素材 | ★★★☆☆ | 防風性・軽さに影響 |
| シルエット | ★★★☆☆ | 体温キープに影響 |
フィルパワー(FP)が最重要
● フィルパワーとは?
ダウンの“膨らみやすさ=空気を含む能力”を数値化したもの。
空気を多く含むほど軽くて暖かい。
● どれを選べばいい?
| FP(フィルパワー) | 暖かさ | おすすめ |
|---|---|---|
| 550FP以下 | 普通 | タウンユース(秋〜初冬) |
| 600〜700FP | 十分暖かい | 街用のベストバランス |
| 700〜800FP | とても暖かい | 厳冬・雪国 |
| 800FP以上 | 最強クラス | 本格アウトドア |
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ダウン比率(ダウンとフェザーの割合)
- ダウン:羽毛
- フェザー:羽根(軸がある・重い)
● 何%が良いのか?
| ダウン比率 | 暖かさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 90/10 | ★★★★★ | 最も軽くて暖かい |
| 80/20 | ★★★★☆ | 街用なら十分 |
| 70/30以下 | ★★☆☆☆ | 重さ・冷えやすさが気になる |
● 基準
街用なら「80/20」以上でOK
真冬の寒さが厳しい地域なら「90/10」が最強。
防風・防寒構造で暖かさが変わる
暖かいダウンは“構造の作り”が違う。
● 暖かいダウンの共通点
- キルティング幅が細かい
- 縫い目から風が入りにくい
- 袖口がリブor二重構造
- ファスナーが風を防ぐ比翼仕立て
- 裏地が静電気抑制素材だと暖かい
● NG構造
- キルティングの幅が広すぎる
- 袖口がゆるい
- 襟元に隙間がある
→ 冷気が入りやすい
表地素材で“軽さ・防風性”が変わる
● 軽くて暖かい素材
- 高密度ポリエステル
- マットナイロン
- マイクロタフタ
● 冷えやすい素材
- 生地が薄いナイロン
- 裏地なしの軽量すぎる素材
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シルエットで暖かさは変わる?
● 実は重要
ダウンは体と密着して空気層が作られることで暖かくなる。
● 暖かいシルエット
- Iライン(縦にストン)
- 程よいジャストサイズ
- ウエスト軽シェイプ
● 寒いシルエット
- オーバーサイズすぎる
→ 空気が逃げる
→ 体温が保てない
どんなダウンを選べば間違いない?
● 初心者が買うべき条件
- FP 600〜700
- ダウン比率 80/20 以上
- 袖口しっかり
- 比翼ファスナー
- 軽量モデル
- 丈はお尻が隠れる程度
● 雪国なら
- FP 700〜800
- ロング丈
- フード付き
店長おすすめの“失敗しない選び方”
✔ 明るい色より“濃色”が暖かい
光を吸収するため体感温度が上がる。
✔ 5年以上使いたいならマット系素材
ツヤありナイロンは劣化が早いものもある。
✔ 迷ったら“600〜700FP & 80/20”
街用ダウンで最も万能。
【まとめ】暖かいダウンは「FP × 比率 × 構造」で決まる
今日からダウン選びで見るべきポイントはこれだけ。
- フィルパワー(FP 600〜700)
- ダウン比率(80/20以上)
- 防風構造(袖口・比翼)
- 生地の密度
- サイズとシルエット
これが揃えば軽くて暖かい“外れないダウン”が必ず手に入ります。






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