「アイロンしてもすぐシワになる」
「座ると太ももに線がつく」
「洗濯後のシワがひどい素材がある」
服の“シワができやすいかどうか”は、
素材の特性・繊維の形状・水分の吸い方によって大きく変わります。
この記事では、アパレル歴20年の元店長が
シワになりやすい素材・なりにくい素材・対処法をまとめます。
シワになりやすい素材まとめ【元アパレル店長が徹底解説】
シワになりやすい素材まとめ(一覧表)
【シワになりやすい素材ランキング】
| 素材 | シワのなりやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| リネン(麻) | ★5 | 吸水性高く、繊維が固いため折れ跡がつきやすい |
| レーヨン | ★4 | 水に弱く、濡れるとしわが固定されやすい |
| コットン(綿) | ★4 | 吸水して形が崩れやすいが、アイロンで戻しやすい |
| テンセル/モダール | ★3 | レーヨン系で柔らかいが、折れ目がつきやすい |
| シルク | ★3 | デリケートでしわになりやすいが戻しやすい |
| ウール | ★2 | 熱と蒸気で整えやすいが、織りによっては折れ目が残る |
シワになりやすい素材の特徴
1. リネン(麻)
最もシワになりやすい素材。
✅特徴
- 吸水性◎ → 水で繊維が膨張
- 硬い繊維 → 折れ跡がはっきり残る
- 洗濯後に強めのシワが出る
ただし風合いとして“ナチュラルなシワ”を楽しむ素材でもあります。
2. レーヨン
水に非常に弱い素材。
✅特徴
- 濡れると強度が落ちる
- 水分を含むとシワが固定される
- 洗濯に向かないアイテムが多い
シワの戻りにくさはトップクラス。
3. コットン(綿)
使いやすい素材ですが、シワはつきやすい。
✅特徴
- 水分を吸いやすい
- 乾燥の段階で形が崩れる
- 座りジワ・腕の曲げジワができやすい
ただしアイロンで簡単に戻せます。
4. テンセル / モダール(レーヨン系)
柔らかい分、折れ目がつきやすい素材。
✅特徴
- とろみ素材で上品
- 摩擦に弱い
- 折り曲げ部分のシワが固定されやすい
5. シルク
意外とシワがつきやすいが、ケアすれば戻りやすい。
✅特徴
- 静電気に弱い
- 水洗いでシワが増える
- 蒸気で整えやすい
6. ウール
しわ自体はつきにくいが、
折れ目が深いと残りやすい素材。
✅特徴
- ふくらみがあるためシワ耐性は強め
- 高温はNG
- スチームで回復しやすい
シワになりにくい素材(比較用)
対策にもなるので、シワが気になる人向けにまとめます。
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| ポリエステル | しわになりにくい代表。扱いやすく乾きやすい。 |
| ナイロン | 形が安定してシワに強い。スポーツウェア向き。 |
| アクリル | 軽くて型崩れしにくい。冬のニットによく使用。 |
| ストレッチ素材 | 生地が戻る力が強くシワが付きづらい。 |
シワを減らすための対策
1. 洗濯ネットに入れる
摩擦を減らす=シワ軽減に直結。
2. 脱水を短めにする(最重要)
長い脱水はシワを“強制プレス”している状態。
✅下記が推奨
- 20〜40秒
- もしくは脱水なしでタオルドライ
3. 乾燥は“ハンガー干し × 形を整える”
シワが気になる素材に有効。
- 手で叩く
- 伸ばしてから干す
- 袖と裾を整える
4. スチームアイロンで整える
リネン・レーヨン・コットンは特に効果大。
- アイロンを浮かせてスチーム
- 乾くまで放置しない
5. 収納は“畳むより掛ける”
折り目が付きにくく、形が保たれます。
まとめ:素材を知るだけで“シワ対策”が劇的に変わる
✅シワになりやすい素材
- リネン
- レーヨン
- コットン
- テンセル/モダール
- シルク
- ウール(一部)
✅シワになりにくい素材
- ポリエステル
- ナイロン
- アクリル
✅対策
- 脱水短め
- 洗濯ネット
- 形を整えて干す
- スチームでケア
素材の特徴を知っておけば、
服選びもケアも圧倒的に楽になります。



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