「せっかく朝アイロンしたのに、外出先でシワが目立って恥ずかしい…」
「洗濯後のシワがひどくて着るのを諦めた」
「素材でこんなに違うの?」
シワは“素材・摩擦・湿度”が影響する、日常で最も多い服トラブルの1つです。
アパレル歴20年の元店長の視点で、
シワになりやすい服の特徴と、今日からできる対策 をわかりやすく解説します。
服がシワになる原因と正しい対策【元アパレル店長が徹底解説】
服がシワになりやすい主な原因
1. シワができやすい素材を着ている
シワは“繊維の性質”でほぼ決まります。
✅シワになりやすい素材
- レーヨン
- リネン(麻)
- 綿100%の薄手シャツ
- テンセル
- キュプラ
✅シワになりにくい素材
- ポリエステル
- ナイロン
- ウール
- ポリウレタン混(ストレッチ系)
- ジャージー素材
レーヨンや麻がシワになりやすいのは、
繊維が水分に弱く、形状が崩れやすいためです。
2. “摩擦”が多い環境で着用している
シワの大半は「座る → 立つ → 動く」の摩擦で生まれます。
✅特にシワがつきやすい状況
- 椅子に長時間座る
- コートとシャツがこすれる
- バッグの肩紐が当たる
- 車の運転で腰や背中が圧迫される
座りシワ・太ももシワ・背中の横ジワはこれが原因。
3. アイロン・干し方が悪い(型崩れしている)
洗濯後のシワは 乾く過程のクセ によって定着します。
✅NG例
- 洗濯後に丸まった状態で放置
- ハンガーの形が合っていない
- 脱水が強すぎる
- 詰め込みすぎた干し方
シワの8割は “正しく干せていない” が原因です。
4. 保管の仕方(クローゼットの圧縮)が原因
ぎゅうぎゅうのクローゼットはシワ製造機です。
✅シワがつきやすい収納
- 服を詰め込む
- ワンピースを短いハンガーで収納
- 厚みのあるハンガーでTシャツを掛ける
- 折りたたみのクセが強くつく収納
収納だけで、シワの量が大きく変わります。
5. 湿度が低い or 高い(どちらも影響する)
- 乾燥 → 生地が硬くなりシワが定着
- 湿気 → 繊維が水分を吸って型崩れ
とくに天然繊維は湿度に左右されます。
今日からできるシワ対策(実用性の高い順)
1. 素材選びで“シワになりにくい服”を選ぶ
シワ予防の7割は素材選びで解決。
✅おすすめ素材
- ポリエステル(最強)
- ナイロン
- ジャージー
- ストレッチ混
- ウール混
✅避けたい素材
- レーヨン100%
- テンセル100%
- 麻100%
- 綿100%の薄手シャツ
洋服選びの段階でシワに悩まない生活になります。
2. 洗濯後は“すぐ取り出して整える”が鉄則
アパレル店長が必ず案内していたシワ対策。
✅効果が高い手順
- 脱水は短め(1〜2分)
- 洗濯後すぐ取り出す
- パンパンと形を整える
- 襟や前立てを整える
- 肩幅に合ったハンガーで干す
これだけでアイロン不要の状態になります。
3. スチームアイロンでシワをふんわりと飛ばす
スチームは“繊維を傷めず形を整える”最強ツール。
✅おすすめシーン
- 外出前のシャツ
- 薄手のブラウス
- ワンピースの裾
- 麻素材の軽いシワ直し
ハンガーにかけたまま出来るのが大きい利点。
4. 防シワスプレーで「摩擦を軽減」
✅スプレーの効果
- 生地表面の滑りがよくなる
- ふわっとしたハリが出る
- シワの定着を防ぐ
レーヨンや綿シャツと相性が良いです。
5. 着席時間を短くする|バッグの摩擦を減らす
摩擦は“動いている時”だけでなく、
座っている時の圧力 でも生まれます。
✅対策
- 座る時に服を軽く引き上げる
- バッグの位置をこまめに変える
- 背もたれに強く押し付けない
細かいですが効果が大きいポイント。
シワになりにくい素材ランキング
| シワ耐性 | 素材 |
|---|---|
| ◎(ほぼシワなし) | ポリエステル、ナイロン、ジャージー |
| ○(比較的強い) | ウール、ポリウレタン混 |
| △(普通) | 綿、レーヨン混 |
| ×(非常に弱い) | リネン、レーヨン、テンセル |
お店で “シワになりにくい服” を見分けるコツ
✅試着室でできる簡単チェック
- 手で軽く握って離す(戻りが早い→◎)
- 表面に毛羽立ちがない服を選ぶ
- 繊維が均一でハリがある服を選ぶ
- ストレッチが少し入っている服はシワに強い
判断は10秒でできます。
まとめ:シワ対策の鍵は「素材×洗い方×摩擦」
シワは
「素材 → 洗濯 → 乾燥 → 着用」
の4段階で発生します。
✅今日からできる対策
- シワに強い素材を選ぶ
- 脱水短め+干し方を改善
- スチームで軽く整える
- 防シワスプレーの併用
- 着席時の摩擦を減らす
これだけで毎日快適に過ごせます。



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