
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
「気づいたら服にシミが…」
「白Tだけ毎回うっすら黄ばむ」
「泥・コーヒー・油汚れが落ちない」
服のシミは“原因の種類”によって落とし方が大きく変わるため、間違った方法(特にゴシゴシこする)をすると、汚れが繊維の奥に押し込まれて定着→悪化しやすいのが厄介なところです。
逆に言えば、シミを「皮脂」「油」「泥・飲み物」のようにタイプ分けして、初動と洗い方を合わせれば、自宅でも改善できるケースは少なくありません。
そこで本記事では、元アパレル店長として日々相談を受けてきた経験から、シミの種類別に原因と正しい落とし方をわかりやすく解説します。
- 服にシミがつく主な原因(皮脂・油・泥/飲み物)の違い
- シミを悪化させるNG行動(こすり洗い等)の理由
- 皮脂汚れ(黄ばみ・ファンデ)の落とし方の基本
- 油汚れ(揚げ物・ソース)に強い“洗い方の順番”
- 泥・コーヒー等の水性汚れで失敗しない初動
- 汚れ別にケアを使い分けるコツ(NG→OKで整理)
尚、シミ落としは「洗剤の種類(中性/弱アルカリ)」を間違えると逆に定着しやすいので、迷う人は下の記事も先に押さえると早いです。
服にシミがつく主な原因(一覧表)
| シミの種類 | 原因 |
|---|---|
| 皮脂汚れ | 汗・皮脂・ファンデが酸化し黄ばみに発展する |
| 油汚れ | 揚げ物の油・ソース・皮膜状の汚れが染み込む |
| 泥・飲み物汚れ | 土・コーヒー・紅茶成分が繊維内部に残る |
原因① 皮脂汚れ(汗・皮脂・ファンデなど)
最も日常的で厄介なのが皮脂汚れによるシミ。
皮脂は酸化すると黄ばみになり、
白い服の首元・脇・袖口に特に表れやすい特徴があります。
✔ よくあるシミ例
- 白Tの襟ぐりが黄色くなる
- ファンデーションが服につく
- シャツの脇汗跡が茶色になる
襟・脇の黄ばみは“皮脂の酸化”がほぼ原因なので、症状が近い人は専用記事の手順に沿うと早いです。
✔ 対策(落とし方)
- 酸素系漂白剤+40℃のお湯でつけ置きが最も効果的
- ファンデなら中性洗剤で“押し洗い”
- 皮脂汚れは早めに落とすほど取れやすい
また、「落としたつもりなのに時間差で黄ばむ」タイプは、洗い方だけでなく“しまい方”までセットで見直すと再発が止まりやすいです。
原因② 油汚れ(揚げ物・ソース・皮膜汚れなど)
油汚れは水を弾く性質があるため、
水洗いだけでは落ちず、シミが残りやすい種類です。
✔ よくある油シミ
- 揚げ物の油が飛んだ
- スパゲッティのソースがつく
- 車いす・椅子の皮膜汚れがつく
油汚れは“洗剤残り・すすぎ不足”とセットで起きやすいので、手触りの変化(硬さ)が出ている人は下の記事も一緒にご覧ください。
✔ 対策(落とし方)
- 台所用中性洗剤を直接なじませ、ぬるま湯で押し洗い
- 強くこすらず、下にタオルを敷いて“たたき出す”
- 仕上げに酸素系漂白剤でつけ置きするとより効果的
油シミは“中性洗剤で浮かせる”が基本なので、どの洗剤を使うべきか迷うなら使い分け表があるこちらが便利です。
原因③ 泥・飲み物汚れ(コーヒー・紅茶など)
泥汚れは粒子が繊維の奥に入り込むため、
落とし方を間違えると泥が広がってしまいます。
また、コーヒー・紅茶の色素(タンニン)は熱で定着しやすいため注意が必要です。
この熱で固まりやすい汚れは、乾燥のさせ方を間違えると“落ちにくさ”が一気に上がるので注意です。
✔ よくあるシミ
- 運動会で泥が跳ねる
- 足元にコーヒーがこぼれる
- 子どもの泥・食べこぼし
泥汚れは“乾かしてから落とす”が鉄則なので、乾かす環境づくり(風・除湿)が弱い人は下の記事も参考にしてみてください。
✔ 対策(落とし方)
- 泥汚れは乾かしてから叩いて落とす(湿ったままこすると逆効果)
- コーヒー・紅茶はすぐ水で叩き出し、中性洗剤で洗う
- シミが残ったら酸素系漂白剤でつけ置き
NG例 → OK例で理解するシミ落とし
❌ NG例
皮脂も油も泥も“こすって落とす”。
→ シミが繊維の奥に押し込まれ、悪化する。
⭕ OK例
- 皮脂 → 酸素系漂白剤でつけ置き
- 油 → 中性洗剤で浮かせて押し洗い
- 泥 → 乾かしてから叩き、最後に洗う
“汚れに応じて洗い方を変える”のが最重要。
強い洗剤・漂白剤で落とすほど「色落ち」「色あせ」リスクも上がるので、濃色やお気に入りは先に注意点をチェックしておくと安心です。
今日からできるシミ防止&ケア方法
シミ対策は、「こすらない初動」+「汚れ別の処理」をセットにすると、落ち方が安定します。
| 今日からできる具体策 | やること(目安) | 狙い |
|---|---|---|
| ① まず“こすらず”押さえる | 乾いた布/ティッシュでトントン吸い取る | 繊維の奥に押し込まず悪化を防ぐ |
| ② 油シミは中性洗剤で“浮かせる” | 台所用中性洗剤→押し洗い(下にタオル) | 油を水に流せる状態にして落とす |
| ③ 皮脂・黄ばみは“つけ置き”に寄せる | 酸素系漂白剤+40℃前後でつけ置き | 酸化皮脂を分解して薄くする |
| ④ 泥・砂は“乾かしてから”落とす | 乾燥→叩き落とす→最後に洗う | 泥を広げずに除去する |
| ⑤ その日のうちにプレ処理 | 帰宅後すぐ部分洗い/つけ置き→通常洗濯 | 定着前に落とし切る |
上の表は「全部完璧に」ではなく、汚れのタイプに合わせて“最初の一手”を間違えないためのチェックです。
ここからは、表の①〜⑤を順番にもう少し具体的に解説します。
① まず“こすらず”押さえる
皮脂・油・飲み物、どのタイプでも共通するのが「こすらない」こと。こすると汚れが繊維奥に入り、輪郭が広がって落ちにくくなります。まずは押さえて吸い取り、被害拡大を止めます。
② 油シミは中性洗剤で“浮かせる”
油は水を弾くため、水洗いだけだと残りがちです。中性洗剤で油を浮かせてから押し洗い(下にタオルを敷いてトントン)にすると、繊維奥から出しやすくなります。
③ 皮脂・黄ばみは“つけ置き”に寄せる
皮脂汚れは時間が経つほど酸化して黄ばみになり、通常洗いでは落ちにくくなります。つけ置き(酸素系漂白剤+40℃前後)に寄せると、改善しやすいです。
④ 泥・砂は“乾かしてから”落とす
泥汚れは湿った状態で触るほど広がりやすいタイプです。乾かして粒子を落としてから洗うほうが、結果的に早くキレイになります。
⑤ その日のうちにプレ処理
シミは「時間」が最大の敵です。帰宅後すぐに部分洗い・つけ置きまで済ませるだけで、翌日以降の定着シミを作りにくくなります。
プレ処理が習慣化できると、皮脂由来の“黄ばみ化”を未然に止められるので、黄ばみが気になる人は併せてどうぞ。
まとめ
服にシミがつく原因は、主に「皮脂汚れ/油汚れ/泥・飲み物汚れ」の3つに分類できます。
そして大事なのは「一生懸命こする」ではなく、汚れのタイプに合わせて“順番”を変えることです。
✅今日からの実践手順(迷ったらこれ)
- まずはこすらず押さえて被害拡大を止める
- 油は中性洗剤で浮かせて押し洗い
- 皮脂・黄ばみはつけ置きで分解
- 泥は乾かしてから叩き落として最後に洗う
- できるだけ当日中にプレ処理まで終える
よくある失敗は、「全部同じ落とし方でこする」こと。
これだけでシミが定着し、落ちにくさが一気に上がります。
まずは次にシミが付いたとき、表の①〜④のどれかを“最初の一手”として選んでみてください。
シミ対策は、ここを変えるだけで結果が変わります。












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