「タートルネックを着ると首が短く見える」
「顔が大きく見える気がする」
「着るとなんだか太って見える」
こんな悩みを感じる人は意外と多いです。
タートルネックはとても暖かく便利な一方で、
首・顔・上半身のバランスを大きく左右する“難しいアイテム”でもあります。
そこでこの記事では元アパレル店長として、
タートルネックが似合わない人の特徴と、今日からできる似合わせテクニックをまとめます。
タートルネックが似合わない人の特徴と対策【元アパレル店長が解説】
タートルネックが似合わない主な原因
まずは「なんとなく似合わない」と感じる原因を整理してみます。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 首が短く見える | 首元が詰まり、顔と上半身が一体化して見える |
| 顔が大きく見える | 顔まわりに布が集まり、輪郭が強調される |
| 着膨れして見える | 厚手素材・リブのフィット感で身体の厚みを強調 |
| 髪型との相性が悪い | 髪とニットが重なり、首がさらに短く見える |
| 色が重く見える | 黒・濃色は顔まわりが暗くなり老け見えの原因に |
1. 首が短く見える(詰まって見える)
タートルネックが似合わないと感じる人の多くがここに当てはまります。
首の長さ自体は人それぞれですが、
“首が全部隠れる高さ”のタートルは、どうしても首を短く見せがちです。
✔ 要注意なパターン
- 首がもともと短め
- なで肩気味
- 肩周りにボリュームがあるコートをよく着る
これらが重なると、
上半身が“ぎゅっと詰まった”印象になりやすいです。
✔ 対策
- 首の高さが低いハーフタートル・モックネックに変える
- タートル部分を二つ折りにせず、くしゅっとたゆませる
- 首元に縦ラインが出るように、ネックレスや細いストールで“縦のアクセント”を足す
2. 顔が丸く・大きく見える
丸顔さん・エラ張りさんは、
タートルネックで顔まわりが覆われることで輪郭が強調されやすくなります。
✔ こういう方は注意
- 顔が丸い・ふっくらしている
- エラの張りが気になる
- 前髪も重めで、顔まわりの抜け感が少ない
✔ 対策
- タートルを選ぶならややゆとりのある首元 を選ぶ
- 髪を片側だけ耳にかけてフェイスラインを少し見せる
- ピアス・イヤリングで視線を“縦方向”に動かす
3. 生地やシルエットで着膨れする
タートルネックは、
「首まである」+「ニット素材」
という組み合わせが多いため、上半身が大きく見えやすいアイテムです。
▼ NG(着膨れしやすいタートル)
- 厚手のざっくりニット
- 太いリブで体にフィットするタイプ
- 首部分がかっちり立ち上がるデザイン
▼ OK(すっきり見えやすいタートル)
- ハイゲージ(目の細かい薄手ニット)
- 程よくゆとりがあり、身体の線を拾いすぎないシルエット
- 首元がやわらかく、自然にくしゅっと落ちるタイプ
4. 髪型とのバランスが悪い
意外と大きいのが「髪型との相性」です。
✔ ありがちなNG例
- ボブ〜ミディアムで、毛先がちょうどタートルの上に乗る
- ロングヘアをおろしっぱなしにして、首元が完全に隠れてしまう
- ボリュームのあるショートで、上半身が丸く見える
✔ 対策
- ロングヘア → ひとつ結び・低めのポニーで首を見せる
- ボブ → 片側だけ耳にかけて顔まわりに余白を作る
- ショート → ワックスをつけすぎず、コンパクトなシルエットを意識
髪型で首の“出る量”を調整するだけでも、
タートルネックの似合い方はかなり変わります。
5. 色が重くて老けて見える
タートルネックは、
「黒」「チャコールグレー」「ダークネイビー」など
重たい色で買われることが多いアイテムです。
しかし、これが顔まわりのくすみ・老け見えに直結することもあります。
✔ NGになりやすいケース
- 顔まわりが全部“黒”で埋まる
- 暗い色+重めのメイクで、全体が強すぎる印象に
- トップスもアウターもダークカラー
✔ おすすめの色
- オフホワイト・アイボリー
- ライトベージュ
- グレージュ
- くすみパステル(くすみピンク・くすみブルーなど)
6. 今日からできる“タートルネック似合わせテクニック”
最後に、タートルネックを手元にあるもので“似合わせる”具体的なコツをまとめます。
① モックネック・ハーフタートルを選ぶ
どうしてもタートルが苦手な人は、
「首が全部隠れないタイプ」をメインにするのがおすすめです。
- 首が少し見えるだけで、重心が上がって見える
- 顔もシャープに見えやすい
② 前だけ軽くインする
裾を前だけ少しインすると、
- 腰位置が高く見える
- 足が長く見える
タートルネック特有の“上半身どっしり”を軽減できます。
③ ロングアウターで縦ラインを作る
- ロングコート
- ロングカーディガン
- ロングジレ
など“縦長シルエットのアウター”を合わせると、
タートルのボリュームを上手に分散できます。
④ アクセサリーで視線を散らす
- ロングネックレス
- 大ぶりピアス・イヤリング
顔〜首にかけて視線が分散されるため、
タートルの“詰まり感”が和らぎます。
⑤ ボトムスはスッキリ細めを選ぶ
タートルで上半身にボリュームが出る分、
ボトムスは次のようなものがおすすめです。
- テーパードパンツ
- スキニー〜細身デニム
- Iラインスカート
「上にボリューム・下はすっきり」のメリハリをつけると、
全体バランスが整いやすくなります。
まとめ:タートルネックが似合わないのは“詰まり感”のコントロールが鍵
タートルネックが似合わないと感じる理由は…
- 首が短く見える
- 顔が大きく見える
- 生地・シルエットで着膨れする
- 髪型・色とのバランスが悪い
といった“上半身の詰まり感”がほとんどです。
逆に言えば、
- 首の高さをモックネック・ハーフタートルに変える
- 髪型・アクセサリーで抜け感を作る
- 色・素材・アウターで縦ラインを意識する
このあたりを意識するだけで、
タートルネックは大人でもおしゃれに着こなせるアイテムになります。
「タートルが似合わない」と感じていた方も、
今日から少しずつ着方を工夫してみてください。







コメント