「歩くたびにかかとが浮く」
「パンプスが脱げそうになる」
「スニーカーなのにパカパカする」
靴がパカパカする原因は、
「サイズ・甲の高さ・かかと構造・履き方」の問題が複合したもの。
正しい対処をすれば、ほぼ必ず改善できます。
靴がパカパカする原因と対処法【元アパレル店長が徹底解説】
靴がパカパカする主な原因
1. かかとが細い(日本人に多いタイプ)
日本人は“かかとだけ細い”人が多く、
靴がかかとにフィットせず浮きやすい。
2. サイズが大きい
単純ですが最も多い原因。
特にパンプスは1〜2サイズ刻みなので誤差が出やすい。
3. 甲が低い・足の厚みが薄い
足の甲が薄いと
前で支えられず後ろ(かかと)が浮く構造になります。
4. 靴の“かかと芯”が合っていない
靴のかかと部分には硬い芯材(ヒールカウンター)が入っており、
形や高さが合わないと浮きやすくなります。
5. 靴の素材が硬い
硬い靴は足に馴染む前に“浮き”が起きやすい。
✅素材例
- 合皮
- 新品レザー
- 厚めのキャンバス
6. 歩き方のクセ
- 歩幅が大きい
- かかとから強く着地する
- つま先をあまり使わない
これらは靴が脱げやすくなる歩き方です。
靴がパカパカする時の対処法(即効性が高い順)
1. かかとパッドを入れる(最も効果大)
かかとに貼るだけでフィット感が劇的に改善します。
✅効果
- 脱げにくくなる
- 摩擦減少
- かかとの動きを抑える
パンプス・ローファー・スニーカーすべてに有効。
2. つま先に“つま先クッション”を入れる
前に足を軽く押し出す効果=かかとが抜けにくくなる。
✅用途
- パンプス
- ローファー
- スリッポン
3. 中敷きを厚めのものに交換する
甲が低い人はインソールで“高さを調整”すると改善しやすい。
✅おすすめ
- スポンジ系インソール
- 衝撃吸収系
4. パンプスは“かかとが硬すぎない”ものを選ぶ
パンプスのかかと芯が硬いと浮きやすい。
✅ポイント
- 内側が柔らかいもの
- かかとラインがカーブしているもの
5. ベルト付きの靴を選ぶ
靴が脱げやすい人は、
- アンクルストラップ
- 甲ストラップ
こういったストラップがある靴を選ぶと安定します。
6. 歩き方を改善する
✅理想の歩き方
- かかと着地 → 足裏全体 → つま先で蹴る
- 歩幅を大きくし過ぎない
- 足首を柔らかく使う
7. 革靴は“ならし”が必要
新品レザーは硬いため浮きやすい。
以下の方法で馴染ませると改善。
- 厚手靴下で室内歩行
- ドライヤー温め→揉む
- 数回短時間履く
パカパカしにくい靴の選び方
1. かかとが細めの設計
日本人の足型に合いやすいのは
“ヒールカウンターが狭め”の靴。
2. 甲深デザイン
甲部分をしっかり覆う靴は脱げにくい。
✅例
- 甲深パンプス
- バレエシューズ
- ローファー
3. ストラップ付きデザイン
ストラップがあるだけで安定感が段違い。
4. 柔らかい素材
足に馴染みやすい以下の素材はパカパカしづらい。
- 本革
- スウェード
- ニット素材
まとめ:パカパカは「かかと × 甲 × サイズ」で防げる
✅原因
- かかとが細い
- サイズ不一致
- 素材が硬い
- 甲が低い
- 歩き方のクセ
✅対処法
- かかとパッド
- つま先クッション
- インソール調整
- 歩き方改善
- ストラップ靴
- 革靴の“ならし”
靴のフィット感は、少しの調整だけで驚くほど改善できます。



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