
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
「普段と同じサイズを選んだのに靴がゆるい」
「中敷きを入れてもフィットしない」
「かかとは浮くのにサイズを下げるとつま先が窮屈になる」
新しい靴を履いたとき、立っている状態では問題ないのに、歩き始めるとかかとが浮いてしまうことがあります。
靴が「パカパカする」状態は、単純にサイズが大きいだけでなく、足型と靴の形が合っていないことでも起こります。
こうした場合は、どこに隙間があるのか、足が靴の中でどう動いているのかを確認することが大切。

靴全体が大きい場合と、かかとや甲だけが合っていない場合では、適した対策も変わります。
そこでこの記事では、「靴がパカパカする主な原因」から、「自分で試しやすい調整方法」「靴の種類による違い」まで順番に分かりやすく解説します。
- 靴がパカパカする主な原因
- かかと・甲・靴全体のゆるさの見分け方
- パッドやインソールを使うときの考え方
- スニーカー・ローファーなど靴の種類による違い
- 調整するか、サイズや靴自体を見直すかの判断目安
靴がパカパカする5つの原因

靴がパカパカするときは、「とりあえず中敷きを入れる」のではなく、まずどこが合っていないのかを確認しましょう。
主な原因を表にまとめたので、まずは確認してください。
| 番号 | 主な原因 | 起こりやすい状態 |
|---|---|---|
| ① | 靴のサイズ・内部の容量が大きい | 靴全体がゆるく、足が前後に動く |
| ② | かかとの形が合っていない | かかとだけが浮く |
| ③ | 甲が低い・足幅が細い | 甲や靴の側面に隙間ができる |
| ④ | 靴の固定力が足りない | 歩くたびに靴と足が離れる |
| ⑤ | 靴の中で足が前へ滑っている | 歩くうちにかかとの後ろに隙間ができる |
① 靴のサイズ・内部の容量が大きい
最も分かりやすい原因は、靴そのものが足に対して大きいことです。
ただし、「普段と同じ23.5cmだから合っている」とは限らず、同じ表記サイズでも、メーカーや靴の形によって「長さ・幅・甲まわり」などの作りは異なります。
サイズ・容量が大きいときのチェックポイント
- かかとだけでなく靴全体に余裕がある
- 歩くと足が靴の中で前後する
- 甲部分にも大きな隙間がある
- 靴紐を締めても足が安定しない
- 厚い靴下を履くとフィット感が大きく変わる
靴全体が大きい場合は、一部分だけをパッドで詰めても十分に安定しないことがあります。
② かかとの形が合っていない
靴の長さや幅が合っていても、「足のかかと」と「靴のかかと」部分の形が合っていなければ、歩くたびに浮くことがあります。
特に「前側はちょうどいいのに、かかとだけ抜ける」という場合は、単純なサイズ違いとは限りません。
| 状態 | 確認したいこと |
|---|---|
| 立っているときは問題ない | 歩いたときにだけ浮くか |
| かかとだけ隙間がある | 靴全体までゆるくないか |
| 特定の靴だけ浮く | 靴のかかとの形との相性 |
| 左右で違いがある | それぞれの足へのフィット感 |

サイズを下げるとつま先が窮屈になる場合は、靴の長さではなく、かかとの形との相性を疑ってみましょう。
③ 甲が低い・足幅が細い
靴は、かかとだけで足を固定しているわけではなく、甲や足幅を含めて足全体を包むことで、歩いたときのズレを抑えています。
そのため、足長が合っていても、甲や幅に大きな隙間があるとパカパカすることがあります。
足の特徴と起こりやすい状態
| 足の特徴 | 起こりやすい状態 |
|---|---|
| 甲が低い | 靴の上側に隙間ができる |
| 足幅が細い | 靴の中で左右に動きやすい |
| かかとが細い | 後ろだけ抜けやすい |
| 足長に対して靴内部の容量が大きい | 全体的に固定しにくい |
「長さはちょうどいいのに何となくゆるい」と感じる場合は、甲や幅も確認してみてください。
④ 靴の固定力が足りない
足型に大きな問題がなくても、靴の構造によっては足を十分に固定できないことがあります。
特に、紐やベルトなどで甲まわりを調整できない靴は、足型との相性がフィット感に影響しやすくなります。
固定力を確認したい靴
- ローファー
- スリッポン
- 履き口の浅い靴
- フラットシューズ
- 紐を緩めたまま履いているスニーカー
一方、靴紐・ベルト・ストラップなどが付いた靴は、ある程度フィット感を調整できます。
そのため、サイズ変更を考える前に、まず固定部分を正しく使えているか確認することも大切です。
⑤ 靴の中で足が前へ滑っている
かかとが浮いているからといって、原因が必ず後ろ側にあるとは限りません。
歩くたびに足が靴の前方へ移動すると、そのぶん後ろに隙間ができ、結果としてかかとが浮くことがあります。
前滑りを疑いたい状態
| 状態 | 前滑りの可能性 |
|---|---|
| 歩くとつま先側が窮屈になる | 高い |
| 立っているだけならかかとは浮きにくい | あり |
| 靴の中で足が前後する感覚がある | あり |
| 長く歩くほどかかとの隙間が大きくなる | あり |
この場合は、かかと部分だけを詰めるより、靴の中で足が動いている原因を先に確認した方が対策しやすくなります。
靴がパカパカするときの6つの対策

原因がある程度分かったら、次はパカパカする場所に合わせて調整します。
一度に複数の調整用品を追加するのではなく、必要な場所から少しずつ試すことがポイントです。
| 番号 | 対策 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ① | 隙間の場所を確認する | 原因がまだ分からない |
| ② | かかと用パッドで調整する | かかとだけ少し余る |
| ③ | インソールで内部の容量を調整する | 靴全体が少しゆるい |
| ④ | 前側を部分的に調整する | 足が前へ滑る |
| ⑤ | 靴紐・ベルトなどで固定する | 甲部分を調整できる |
| ⑥ | サイズや靴の形を見直す | 調整しても安定しない |
① まず隙間がある場所を確認する
最初に確認したいのは、「どこが余っているのか」です。
かかとだけ浮いている場合と、靴全体がゆるい場合では、使う調整方法が異なります。
4か所をチェック
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| かかと | 歩いたときだけ浮くか |
| 甲 | 靴との間に大きな隙間がないか |
| つま先側 | 足が前へ滑っていないか |
| 靴全体 | 足が前後・左右に大きく動かないか |
特に、すでに甲やつま先が窮屈なのに厚いインソールを追加すると、別の部分に圧迫感が出る可能性があります。

まず症状を切り分けてから対策を選びましょう。
② かかとだけ余るなら、かかと用パッドで調整する
靴全体のサイズ感は問題なく、かかとだけに少し隙間がある場合は、かかと用パッドで調整できることがあります。
履き口の内側に厚みを加えることで、かかと周辺の余分な空間を小さくする方法です。
かかとパッドが向いているケース
- かかとだけ少し浮く
- 甲やつま先はフィットしている
- サイズを下げると前側が窮屈になる
- わずかな隙間を埋めたい
向いていないケース
- 靴全体が明らかに大きい
- 足が靴の中で大きく前後する
- 厚いパッドを入れないと安定しない
かかとパッドは、あくまで部分的な隙間を補うための調整用品として考えると使いやすくなります。
③ 靴全体が少しゆるいなら、インソールで調整する
靴全体にわずかな余裕があるなら、インソールを追加して靴内部の容量を調整する方法があります。
足裏が少し高くなることで甲部分も靴に近づくため、全体のフィット感が変わります。
| インソールが向いている状態 | 注意したい状態 |
|---|---|
| 靴全体がわずかにゆるい | すでにつま先が窮屈 |
| 甲部分にも少し隙間がある | 甲が強く当たっている |
| 足が全体的に動く | 厚い中敷きでないと合わない |
厚いものを最初から入れるのではなく、薄めのタイプから少しずつ調整すると失敗を防ぎやすくなります。
また、もともとのインソールが取り外せる靴では、重ねることで内部が狭くなりすぎないかも確認してください。
インソールは厚みだけでなく、通気性や蒸れやすさも確認して選ぶと、長時間履いたときの不快感を抑えやすくなります。
④ 足が前へ滑るなら、前側を部分的に調整する
足が前方へ動くことでかかとが浮いている場合は、後ろ側だけを詰めても改善しにくいことがあります。
こうしたケースでは、ハーフインソールや前足部用のパッドなどを使い、必要な場所だけ調整する方法があります。
使用前に確認したいこと
- つま先に圧迫感がない
- 足の前側がすでに窮屈ではない
- 歩いたときに足が前へ動く感覚がある
- かかとだけでなく靴内部でも足が動いている
前側を厚くしすぎると、指先や甲が圧迫されることがあります。

違和感や痛みが出る場合は、無理に使い続けないようにしましょう。
調整用品は隙間の場所に合わせて選ぶ
インソールやパッドは、厚ければ良いわけではありません。
かかとだけ余るのか、靴全体がゆるいのか、前へ滑るのかを確認したうえで、必要な部分に合うタイプを選びましょう。
人気レディースシューズ通販の「AmiAmi」では、中敷きやかかとパッドなどのシューグッズも扱っているため、今の靴をもう少し調整して履きたいときの選択肢をまとめて確認できます。
こんなときは調整用のシューグッズを見比べてみよう
- かかとや前側の隙間を部分的に調整したい
- インソールの厚みや形を比較して選びたい
- 靴を買い替える前に調整できるか試したい
⑤ 靴紐・ベルト・ストラップで甲を固定する
スニーカーやレースアップシューズなど、甲部分を調整できる靴では、まず固定方法を見直してみましょう。
靴紐が緩いままだと、サイズが合っていても足が前後に動きやすくなります。
固定に使える部分
| 靴の仕様 | 調整方法 |
|---|---|
| 靴紐 | 甲とかかとが安定する程度に締める |
| ベルクロ | 足に合わせて留め位置を調整する |
| ストラップ | 緩すぎない位置に調整する |
| バックル | 足が前後しない範囲で合わせる |
スニーカーでは、かかと側の紐穴まで使って固定する方法が合うこともあります。
ただし、「脱げないように」と強く締めすぎる必要はなく、甲に痛みや強い圧迫感が出る場合は、靴自体の形が合っているかを確認してください。
⑥ 調整しても合わないなら、サイズや靴の形を見直す
パッドやインソールは便利ですが、どの靴でも調整できるわけではありません。
複数の用品を組み合わせなければ履けないほど大きい場合は、サイズや靴の形そのものを見直した方が快適なこともあります。
靴を見直したいサイン
- パッドとインソールを重ねないと安定しない
- 歩くたびに足が大きく前後する
- 調整すると別の場所が痛くなる
- 靴紐を締めても足が固定されない
- 長く歩くのが不安になる
靴選びでは、表記サイズだけでなく、足長・幅・甲・かかとの形と靴全体の相性を見ることが重要です。

「普段と同じサイズ」にこだわらず、その靴を履いたときのフィット感を基準に判断しましょう。
サイズを選び直すときは、足長だけでなく幅・甲・かかとの収まりまで確認しておくと、靴擦れやフィット不足も防ぎやすくなります。
靴の種類別に見るパカパカ対策

同じ「靴がパカパカする」という悩みでも、靴の構造によって確認するポイントは変わります。
特に、紐などで調整できる靴と、足型だけでフィットさせる靴では対処方法が異なります。
| 番号 | 靴の種類 | パカパカしやすいポイント | 最初に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| ① | スニーカー | かかと・甲 | 靴紐、サイズ |
| ② | ローファー・スリッポン | 甲・かかと | 甲の高さ、足幅 |
| ③ | 革靴 | 甲・かかと | 靴の形と足型の相性 |
| ④ | パンプス | かかと・前後のズレ | 前滑り、甲、かかとのフィット |
① スニーカー
スニーカーがパカパカするときは、最初に靴紐の締め方を確認します。
紐でフィット感を調整できるため、「かかとが浮く=すぐサイズ変更」とは限りません。
確認する順番
- 靴紐が緩すぎないか
- 甲部分が十分に固定されているか
- かかと周辺に大きな隙間がないか
- 足全体が靴の中で動いていないか
靴紐を適度に締めるだけで安定する場合は、サイズそのものより固定不足が影響していた可能性があります。

反対に、紐を締めても足全体が動くなら、サイズや幅の見直しも検討しましょう。
スニーカーでかかとが浮くだけでなく、長時間歩くと疲れやすい場合は、サイズやワイズ、靴紐の締め方もあわせて確認してみてください。
② ローファー・スリッポン
ローファーやスリッポンには、スニーカーのような紐がないため、甲とかかとのフィット感が重要です。
購入時から足型と靴の形が大きく合っていない場合は、後からの調整にも限界があります。
特に確認したいポイント
| 確認箇所 | チェック内容 |
|---|---|
| 甲 | 上側に大きな隙間がないか |
| かかと | 歩くたびに大きく浮かないか |
| 足幅 | 靴の中で左右に動かないか |
| 靴全体 | インソールだけで調整できる程度か |
わずかなゆるさならインソールなどで調整できますが、甲からかかとまで全体的に大きい場合は、別サイズや別の形の方が合う可能性があります。
ローファーやスリッポンでは、靴だけでなく浅履きソックスが一緒にズレたり脱げたりすることもあるため、気になる方はこちらも参考になります。
③ 革靴
革靴は、同じ表記サイズでも靴の形によってフィット感が変わりやすい靴です。
足長だけでなく、甲・幅・かかと周辺まで確認することが大切です。
革靴で確認したい3点
- 足長は合っているか
- 甲や幅が余りすぎていないか
- かかとの形が足に沿っているか
特定のブランドやモデルだけかかとが浮く場合は、サイズそのものより靴の形との相性が影響していることもあります。

革だから履き続ければ必ず足に合うとは限らないため、大きな隙間や痛みがある場合は無理に慣らそうとしない方が安心です。
革靴でかかとの浮きだけでなく、甲・指先・かかとの当たりや痛みも感じる場合は、靴の形と足型の相性をもう少し詳しく確認してみましょう。
④ パンプス
パンプスは靴紐で甲を固定できないため、かかとの浮きや前後のズレが起こりやすい靴です。
単純に小さいサイズへ変更するとつま先が窮屈になる場合もあるため、どこが合っていないのかを分けて考えます。
パンプスで確認したい場所
| 場所 | 確認ポイント |
|---|---|
| かかと | 後ろだけに隙間がないか |
| 甲 | 履き口との間に余裕が大きくないか |
| 前足部 | 歩くと足が前へ滑らないか |
| 靴全体 | サイズ自体が大きすぎないか |
特にパンプスは、かかと・甲・前滑りのどこに原因があるかによって適した対策が変わります。
パンプスだけでパカパカする方は、下の記事を参考にしてみてください。
まとめ:靴がパカパカするときは隙間の場所から原因を見つけよう

靴がパカパカするからといって、必ずしもサイズが大きすぎるとは限りません。
まず、靴全体がゆるいのか、かかと・甲など一部分だけが合っていないのかを確認すると、必要な対策を判断しやすくなります。
靴がパカパカするときの確認順
| 順番 | 確認すること | 次に考える対策 |
|---|---|---|
| ① | 靴全体が大きくないか | サイズ・靴の形を確認 |
| ② | かかとだけ浮いていないか | かかと用パッドを検討 |
| ③ | 甲や幅に隙間がないか | インソール・固定方法を確認 |
| ④ | 足が前へ滑っていないか | 前側の部分調整を検討 |
| ⑤ | 靴紐やストラップで調整できるか | 固定力を高める |
| ⑥ | 調整後も大きく動くか | サイズ・靴自体を見直す |
「パカパカするから厚い中敷きを入れる」と決めるのではなく、余っている場所に合わせて必要な部分だけ調整することがポイントです。
少しの隙間ならパッドやインソールで履きやすくできることもありますが、複数の調整用品を使わなければ安定しない場合は、無理に合わせず、自分の足型に合う靴へ見直すことも検討しましょう。
靴以外にも「なぜ起きるのか分からない」という服の悩みがある方は、症状別に原因を探せるこちらの早見表も活用してください。









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