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ナイロン素材の特徴と注意点まとめ【元アパレル店長が徹底解説】

素材辞典

ナイロン(Nylon)は
強度・耐久性・軽さに優れた合成繊維で、
スポーツウェア・アウター・バッグ・傘・ダウンジャケット・ウィンドブレーカーなど
“耐久性が求められるアイテム” に幅広く使用されています。

一方で、ナイロンには、
静電気・シワ・熱に弱い
といった注意点もあります。

本記事では元アパレル店長として、
ナイロンの特徴・メリット・デメリット・正しい扱い方を解説します。

ナイロン素材の特徴と注意点まとめ【元アパレル店長が徹底解説】

ナイロン素材の特徴まとめ【比較表】

特徴内容
強度合成繊維の中でもトップクラス
伸縮性ほぼなし
軽さとても軽い
水への強さ乾きやすい
熱への強さ弱い(溶ける可能性あり)
静電気発生しやすい
用途アウター・スポーツ・バッグ・小物

ナイロンのメリット

1. とても軽い

スポーツ・アウトドア用品で大活躍する理由。

2. 摩擦・引っ張りに強い

バッグ・ウィンドブレーカーなど、
“力がかかる場面” に最適。

3. 汚れに強く、乾きやすい

洗濯してもすぐ乾き、
雨の日にも扱いやすい。

4. 風を通しにくい

防風性が高いのでアウターに向いている。

ナイロンのデメリット

1. 熱に弱い(アイロンNGレベル)

ナイロンは熱に触れると簡単に溶けるため、

  • 直接アイロン
  • 高温乾燥
  • ドライヤーの近距離熱
  • 暖房器具の近く

これらは絶対NG。

2. 静電気が起きやすい

冬のナイロンアウターがバチバチしやすいのはこのため。

3. 黄ばみが出やすい

太陽光・汗・皮脂によって経年劣化しやすい。

4. シワが残りやすい

折りジワがつくと戻しにくい。

ナイロンの種類

1. 210D(デニール)ナイロン

一般的なバッグ・小物に使われる強度のあるナイロン。

2. リップストップナイロン

格子状の生地で破れに強い。
アウトドアやスポーツウェアの定番。

3. ナイロンタフタ

薄くて光沢のあるナイロン。
ウィンドブレーカーやナイロンブルゾンに多い。

4. ナイロン×ポリウレタン(ストレッチナイロン)

伸縮性があり、ヨガウェアやスポーツレギンスに最適。

ナイロン服の選び方【元店長のチェックポイント】

1. 生地の厚み(デニール)

数値が高いほど強度が高く、硬め。

2. 撥水加工の有無

雨の日のアウターは撥水必須。

3. 裏地の素材

裏地がポリエステル → さらっと快適
メッシュ → 通気性が良い

4. 光沢の強さ

光沢強め → スポーティ
光沢弱め → タウンユース向け

ナイロンに多い悩みと対策

■ 静電気

→ 柔軟剤使用
→ 静電気防止スプレー
→ インナーを綿素材にする

■ シワ

→ スチームアイロンを“浮かせて”当てる
(直接アイロンはNG)

■ 汚れ

→ 表面の汚れは中性洗剤で拭き取る

■ 黄ばみ

→ 定期的に陰干し
→ 高温保管を避ける

ナイロンが向いているアイテム

  • ウィンドブレーカー
  • ドライジャケット
  • バッグ
  • リュック
  • ポーチ
  • スポーツ用品

耐久性と軽さを活かしたアイテムが多い。

まとめ:ナイロンは“強い・軽い・扱いやすい”万能素材

メリット

  • 軽量
  • 強度が高い
  • 汚れに強い
  • 防風性◎
  • 乾きが早い

デメリット

  • 静電気
  • 熱に弱い
  • 黄ばみやすい
  • シワが残りやすい

対応策

  • 熱は絶対NG、スチームで調整
  • 静電気スプレー
  • 陰干し保管
  • 優しく洗う

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