
この記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。【筆者プロフィール】
「クローゼットがすぐパンパンになる…」
「ちゃんと畳んでるのに、服がやたらかさばる…」
「収納したらシワや型崩れも増えて、結局ストレス…」
服がかさばるのは“服の量”だけが原因ではなく、畳み方・空気の含み・収納アイテムの相性で、同じ枚数でも収納効率が大きく変わります。
元アパレル店長として店頭で大量の在庫や商品を扱ってきた経験から言うと、収納は「圧縮」より「形を整えて並べる」ほうが、結果的にキレイに省スペできます。
まずは「かさばる原因」を特定して、今日から直せる部分だけを順番に整えていきましょう。
- 服がかさばる主な原因
- 省スペになる畳み方のコツ
- 隙間が減る並べ方の基本
- パンパン化を防ぐ整理の順番
- 収納アイテムの選び方
- 省スペを続けるルール
服がかさばる主な原因一覧
まずは全体像をつかむために、「どんな原因で・どんな服が・どう困るのか」を一覧で整理します。
| 困りごと(症状) | ありがちな原因 | かさばりやすい服 | 今日できる一手 |
|---|---|---|---|
| 収納ケースがすぐ満杯 | 畳みが“ふわっと”して空気を含む | スウェット、ニット、厚手T | 「角をそろえて薄く畳む」に変更 |
| 服は少ないのに圧迫感 | ハンガーが太い/間隔が狭い | ジャケット、シャツ | ハンガー統一+間隔を確保 |
| 取り出すと雪崩れる | 立て収納ができていない | Tシャツ、ニット | “縦に並べる”収納へ |
| 収納するとシワが増える | 置き方が偏り、荷重が集中 | シャツ、ブラウス | 置く順を「重い→軽い」に |
| 何が入ってるか不明 | 見える化不足で二重買い | インナー、小物 | ラベリング&分類を増やす |
この表で当てはまった項目を中心に、次から原因別に“省スペになる収納テク”を具体的に解説していきます。
1. 服がかさばる原因① 畳み方が“厚い・ゆるい”ままになっている
起きる理由(素材・構造の話)
畳み方がゆるいと、繊維の間に空気が入りやすくなります。
特に、裏毛(スウェット)やローゲージのニットは、表面がふわっとしている分だけ体積が増えやすいです。
さらに“丸める収納”は一見コンパクトに見えて、同じサイズ感に揃いにくく隙間が増えるので、結果としてかさばりがち。
起きやすい服の種類
- スウェット、パーカー(裏毛が空気を含む)
- ニット(編み目に空気が入る)
- 厚手T・ビッグT(生地量が多い)
- フレアスカート(面積が大きい)
ニットは“畳み方・重ね方”で体積も型崩れも差が出るので、ニットが多い人はここもセットでどうぞ。
省スペのコツ(対策)
- “角をそろえて畳む”(端が揃うだけで体積が減る)
- 3回折りを固定(1枚ごとに厚みが均一になる)
- 立て収納(ファイル状)にして「面」で入れる
- 収納ケースは7〜8割で止める(取り出しが楽=散らかりにくい)
「畳むとシワが増えるのが嫌で片付けが続かない…」場合は、折り目の作り方を変えるだけで改善しやすいです。
2. 服がかさばる原因② 収納の“並べ方”がバラバラで隙間が増えている
畳み方を直しても、入れ方がバラバラだと隙間が増えて見た目も収納量も損します。
そこで、まずは「省スペに効く並べ方」を表で整理します。
| 収納の入れ方 | 省スペ効果 | 向いている服 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 横積み(重ねる) | △ | タオル、部屋着 | 下の服が潰れてシワ増 |
| 立て収納(縦に並べる) | ◎ | Tシャツ、ニット、デニム | 幅をそろえる必要あり |
| 吊るす収納(ハンガー) | ○ | シャツ、ジャケット | ハンガー統一が重要 |
| 仕切り収納(区画で分ける) | ◎ | インナー、小物 | 仕切りが低いと崩れる |
この表の通り、省スペの正解は「立てる」「区切る」「そろえる」の3つです。
起きる理由(仕組み)
人は収納が崩れると、直すときに“とりあえず押し込む”行動になりやすいです。
すると、服のサイズがバラバラ→隙間が増える→さらに押し込む…の悪循環で、同じ量でもパンパンに見える状態になります。
症状例・チェックポイント
- 同じケースなのに片方だけ早く満杯になる
- 取り出すと雪崩れて戻せない
- 服の上に別の服を“仮置き”してしまう
省スペのコツ(対策)
- 立て収納は、まず幅(畳みサイズ)を統一
- 収納は「カテゴリ別に1ケース」(混ぜない)
- 仕切り(ブックエンド/仕切り板)で倒れを防ぐ
- “仮置きゾーン”を作らず、戻す場所を決める
素材によってシワの付き方が違うので、収納前に相性を知ると失敗しません。
3. 服がかさばる原因③ “要・不要”が混ざっていて、収納が常に満員運転
起きる理由
収納は、8割を超えると管理が難しくなります。
「着る服」と「着ない服」が混ざると、探す→引っ張り出す→戻らない…で、クローゼットが一気に膨張します。
「8割収納って分かってるのに、なぜかパンパンに戻る…」という人は、根本原因をここで整理すると早いです。
また、詰め込み収納は湿気もこもりやすく、ニオイ・カビ・劣化の原因にもなるので、除湿の基本も一緒に整えると盤石です。
注意したいケース・素材
- ニット:重ねすぎると型崩れ・毛玉が増えやすい
- 白系:長期保管で黄ばみが出やすい
- デリケート素材:摩擦で傷みやすい
白系は“しまう前はキレイ”でも時間差で黄ばみが出やすいので、保管前のひと手間だけ押さえると安心です。
収納を増やすコツ(対策)
- “今季の一軍”を先に決めて、手前にまとめる
- “保留ボックス”を作り、迷う服は一時退避(期限を決める)
- 1in1out(1枚買ったら1枚手放す)をルール化
- 「着ない理由」を言語化(サイズ・気分・似合わない・劣化)
長期保管が増えるほど“虫食い・臭い移り”の事故も起きやすいので、防虫は入れ方までセットで確認しておくと失敗しません。
また、毛玉が増えると“見た目の一軍”から落ちて、結局かさばる原因になってしまうので、対策をまとめた下の記事もあわせてご覧ください。
4. NG例 → OK例(比較で理解を深める)
❌ NG例:
「とりあえず押し込む」「同じケースに全部入れる」「上に重ねて終わり」
→ 取り出すたびに崩れ、戻せず、さらに押し込んでパンパン化。
⭕ OK例:
「幅をそろえて立てる」「カテゴリで区切る」「8割収納で余白を残す」
→ 収納が“形のまま”保てるので、同じ服量でもスッキリ見え、探しやすく戻しやすい。
5. 今日からできる正しい方法(省スペ実践チェック表)
何から手を付けるか迷ったら、まずは次の5つを上から順に整えればOKです。
| チェック項目 | 今日からの具体策(迷ったらこれ) |
|---|---|
| ① 畳み幅をそろえる | 畳みサイズをA4幅くらいに統一して、厚みと幅のムラを消す |
| ② “立てて並べる”に変える | 横積みを減らしてファイル状に立て収納。取り出しても崩れにくい |
| ③ 収納はカテゴリで区切る | トップス・ボトム・羽織など、1ケース1カテゴリで混ぜない |
| ④ 8割収納で余白を残す | パンパンに詰めず7〜8割で止めて、戻せる状態を作る |
| ⑤ “吊るす”は統一する | ハンガーの種類と太さを統一して、見た目と体積の膨張を防ぐ |
この5つを押さえると、「押し込んでパンパン」「取り出すと雪崩れる」が起きにくくなります。
ここからは、各項目のポイントを短く補足します。
① 畳み幅をそろえる
省スペの第一歩は、“サイズをそろえる”ことです。
畳み幅がバラバラだと隙間が増え、同じ枚数でもケースが早く満杯になります。
② “立てて並べる”に変える
横積みは下の服が潰れてシワが増え、取り出すたびに崩れやすいです。
立て収納にすると、取り出し→戻すが一発で決まり、散らかりにくくなります。
③ 収納はカテゴリで区切る
「とりあえず同じケースに入れる」が一番パンパン化します。
カテゴリで分けると、どこに何があるか即分かり、二重買い・掘り返しが減ります。
④ 8割収納で余白を残す
収納は8割を超えると管理が難しくなります。
余白があると戻しやすく、“押し込む癖”が止まって結果的にスッキリが続きます。
⑤ “吊るす”は統一する
ハンガーの太さがバラバラだと、服の並びが膨らんで見えてしまうため、これを統一するだけで見た目が整い、同じスペースでも体感の余裕が増えます。
もしもハンガーを統一しても肩に跡が出る人は、ハンガー形状と掛けない収納の判断がカギになります。
以上、このチェック表の順に整えれば、収納の体感容量はかなり増やせます。
まとめ
服がかさばる原因は、服の量だけでなく「畳み方(空気)」「並べ方(隙間)」「管理(満員運転)」の3つで決まります。
特に多いのは、畳みサイズが不揃いで隙間が増える→崩れる→押し込む、の悪循環です。
ここを断ち切るだけで、同じ枚数でもクローゼットの“体感容量”は大きく変わります。
今日からは、次の順番で整えればOK。
- 畳み幅をA4くらいにそろえる
- 横積みを減らして立て収納にする
- 1ケース1カテゴリで混ぜない
- 収納は7〜8割で止める
- 吊るす服はハンガーを統一する
よくある失敗は、「全部を一気に圧縮して逆にシワ・型崩れが増える」「詰め込みすぎて戻せず散らかる」「カテゴリが混ざって探すたびに掘り返す」の3つ。
まずは②(立てる)と④(8割)だけでも効果が出やすいので、できるところから1つずつ直して“押し込まない収納”に切り替えていきましょう。
最後に、収納が整ったら、次は“入れ替え作業(衣替え)”をラクにする仕組み作りまでやると、リバウンドしにくくなります。













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